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#ネタバレ 映画「しあわせのかおり」

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

「しあわせのかおり」
2008年作品
ビジネス・パートナーは家族である
2008/10/12 20:27 by さくらんぼ

日中の貿易が増えているようです。でも、文化や商習慣に違いがあるからでしょうか。いろいろと難しいところもあり、トラブルになることも少なくないと聞きます。私がよく遊びに行く電気関係のサイトでも主のボヤキが時々載っていました。

「ビジネス・ライク」という言葉があります。

日本側の基本的なスタンスはたぶんそれだと思います。(専門家ではないので的外れかもしれません)これには良い面も有りますが、ある意味、少々冷ややかなイメージもつきまといます。映画の中の出店を望む企業の姿勢がそうでしたね。

それに対して中国側の基本的なスタンスは、もしかしたら「本物のビジネス・パートナーはファミリー(家族)」だと思っているのかもしれません。(こちらも同様に的外れかもしれませんが)たとえばあの中国料理屋や中国の故郷の歓迎ぶりを見れば感じられます。

ビジネス・ライクと、その正反対では、当然いろいろと問題が生じますね。

この映画はもしかしたら、そんな両国の気持ちを代弁していたのかもしれません。

映画のクライマックスで縁談のパーティーがあり、ホーム・スイート・ホームを歌うのは、きっとそれなりの意味があっての演出なのでしょう。

静かな作品ですが「テレビではなく映画を観た」という不思議な充実感が味わえる佳作です。

午前中に観賞したらランチは中華ですか?

★★★★☆

追記 ( 外国人も方言に染まる ) 
2015/10/2 9:13 by さくらんぼ

日本在住の外国人の方には、日本語がペラペラの方もたくさんいらっしゃいます。

でも、日本人から見れば、大変お上手なのは間違いないですが、言葉の端々に、外国人特有のイントネーションがときどき混じるのが分かるのです。

さらに、東京を標準語だとすれば、NHKの朝ドラを観ても分かりますが、日本各地に方言がありますので、外国人の方が東京以外の地に住んでおられれば、身についた日本語も方言であり、標準語ではない可能性が高いのです。

でも、この話を日本語が上手な外国人の方にすると、驚かれる場合があります。

たぶん自分の日本語にプライドを持っておられるからなのでしょうね。だから、外国人特有のイントネーションがあると言うと、もしかしたら侮辱されたように感じるのかもしれません。さらに自分が苦労して会得した日本語が方言だったとは思いたくないのですね。騙されたように感じるのかもしれません。

でも、日本人でも方言は当たり前です。

私だって東京出身の友人に言わせれば○○弁だそうです。

又、個性的なイントネーションでしょう。だから、なにも気にする必要はないのですが、外国人の方だからこそでしょうか、そこを気にされるのですね。私だって、どうせ英語を勉強するのなら、標準語を学びたいと思いますから。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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