見出し画像

#ネタバレ 映画 「月に囚われた男」

「月に囚われた男」
引継ぎの悪い会社は破綻する
2010-05-23 11:12さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

世界はロボットを研究しています。

しかし、人間とほぼ同等の能力を持った人型ロボットを作るのは至難の業でしょう。

それならば、単純労働や、力仕事などは、不細工でデッカイ、建設機械のようなロボットにさせ、人間並みの高度な判断、高度な動きは、クローン人間を作って働かせた方が簡単なのではないか、と考える、営利の事しか考えぬ、クローンの哀しみなど無視した企業が現れても不思議ではありません。

企業の合理化を推し進めると、陰ではこんなことが起こるのが近未来なのかも知れません。

今、BGMにバッハの「無伴奏チェロ組曲」が流れています。

シンプルにして奥深い名曲ですが、それに雰囲気がマッチする映画でした。

音楽同様、この映画もひと言で喝破するのは困難です。

様々なものを内包しています。

私には悪徳会社内にハングル文字や、ハングルのセリフが出てくることで、日本人拉致事件すら連想させられました。

さらに、私はこの会社を悪徳会社と言いましたが、この会社を弁護する弁護士になった気分で考えると、また、それは別の世界が見えてくるのでした。

会社の犯した罪とは一体なんだったのでしょう。私も囚われてしまいそうな、困った映画です。

★★★★★


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?