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#ネタバレ 映画 「新しい人生のはじめかた」
「新しい人生のはじめかた」
経験は人を臆病にもする
2010-02-16 10:28byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
ハーヴェイ(男)はTVのCM音楽を作っています。1分間で製品をアピールするためのBGMです。これは日ごろから1分間で、ものごとの決着をつける訓練をしている記号でしょう。今この瞬間、楽しければ微笑めばよい。先のことは考えないのです。
ケイト(女)は小説家の卵です。日ごろから、こうすれば、ああなり…ああすれば、こうなる、などと、人生のシミュレーションを一生涯にわたり行うのが習慣になっているのでしょう。だれでも中年になれば大なり小なり、こんな性格になると思います。そういう意味では中年代表ですね。それを戒めるのが、この映画の主題でしょう。
そんな二人が恋するのですが、普通は男女の性格設定は逆ではないでしょうか。ステレオタイプだと言われそうですが、小難しい人生論を言うのは大抵男で、情熱に任せて動くのは女性ですから。とするとケイトの方が背が高いのも「本当は男の性格だ」という意味合いもあるのかもしれません。
そしてハーヴェイの様な性格なら恋人には困らない。でもケイトの様な小難しい性格だと恋人は出来にくいのでしょう。つまりケイトはハーヴェイに出会ってとてもラッキーだったのです。さながらラスト・チャンス・ケイトなのでした。
でも映画のタイトルがラスト・チャンス・ハーヴェイになっているのが不思議でした。もしかしたらラスト・チャンスとはハーヴェイの仕事の事かだったのかも知れません。大事な仕事を捨てましたからね。
中年の分別も捨てて若者の様に無邪気になれば、人生は何度でもやり直せるのでしょう。少し勇気をもらいました。それにしても1分間の饒舌は凄いですね。あらためて考えてみると。
★★★★
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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