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#ネタバレ 映画「キャスト・アウェイ」

「キャスト・アウェイ」
2000年作品
すきとおった海のように
2002/5/26 10:39 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

( ネタばれです )

もう誰かが書いているかもしれないけれど・・・ラストで主人公が、荒野の十字路で車を止め、地図を見ていると(これからの人生の進路を考えているの意味)、ピックアップトラックに大型犬を乗せた美女が通りかかり、車を止めて、主人公に話しかける。(ピックアップトラックは彼女もシティー派ではなく、ナチュラリストであることを意味し、大型犬は頼り甲斐のあるパートナーを求めている事を、そして、あそこで車を止めたことは主人公に興味を持った事を示す。

そして、人生の進路を考えていた主人公は、去っていった彼女の後を眺め、見つかったと微笑むのだ。(お見合い成立である。)映画でここまで描いたら、二人は恋人同士になる、と思う。

すがすがしい救いのあるラストシーンだ。

追記 ( 猫には嫌われないようにね ) 
2015/7/20 21:45 by さくらんぼ

もの心ついた時から犬ばかり飼っていて、猫さんに親戚はいませんでしたが、いつの頃からか、私は猫も好きになりました。

最近は、街を散歩しているとき、公園に行ったとき、猫に会うと、美女に出会った時のように嬉しい気分になります。

でも、猫って女性と同じぐらい敏感な生きものですね。

以前、猫は、私を見ると、たいていは、そそくさと、駐車中の車の下とか、家並の細いすき間などに、隠れていました。

でも、野口晴哉さんの本を読んで、それは私の方に問題があるのかもしれない、と思ったのです。

野口晴哉さんとは、野口整体の創始者で、気功治療も行い、オーディオと音楽が好きな、日本の東洋医学を代表する方です。奥さまは近衛文麿・元首相の娘さんです。そんな野口さんご夫婦が書いた本があります。

どの本だったのか、すぐには探せませんが、その中に、こんな話があるのです。

当時、野口さんの治療所にいたお弟子さんの一人は、飼っている猫に嫌われていたのです。お弟子さんが近づくと散ったように逃げるのですね。

それを見た野口さんは「猫に嫌われるようじゃ、いけない」と注意するのです。

それでお弟子さんは修行し、猫も逃げないようになるのです。

具体的な修行内容は書かれていなかった記憶です。

でも、私自身、面白い経験がありまして、昔は、私を見ると近所の猫は逃げていたのですが、気功をやりだしたら、逃げないことが多くなったのです。

多くなったというのは、私の心にも波があり、その気持ちの高ぶった時には、逃げることがあります。

しかし、気功をやった直後の様に、風のない湖面、のような平穏な気分の時は、逃げないのですね。

猫は、人間のストレスが出す「オーラの色」や「邪気」みたいなものを敏感に察知しているのではないでしょうか。

しかも、これは猫だけでなく、ハトにも同様な効果がある気もします。

映画「キャスト・アウェイ」の主人公・チャックも、きっとシステム・エンジニアの仕事をしていたときは、猫も逃げていたはずです。でも、無人島から生還した時には、もう逃げないのでは。

リトマス試験紙と言うものがありましたが、身近な環境に、猫ちゃんや、ハトちゃんと言う、無料ストレス・チェッカーがあることを知って得をしました。

でも、お願いだから、気功の立禅の瞑想中に、遊んでくれと、にじり寄らないでほしい。

追記Ⅱ ( 私とクマの共通点 ) 
2015/7/21 6:23 by さくらんぼ

ネットサーフィンをしていて、偶然に見つけた「野口晴哉bot ‏@nharuchikabot · 7月19日」に、こんな言葉を見つけ、そのまま通りすぎることができず、つい、お借りしました。

「私は人間の勢いというものだけを見てきた。三十数年ジッとそれを見つづけた。勢いが沈んだ者は、例外なく死んだ。勢いが潜んでいる者は生きた。」

シンプルすぎる言葉ですが、真理をついている気がする言葉でもありますね。

今、動けなくともよいのです。冬眠するクマのように「勢いが潜んでさえいれば」。

余談ですが…

クマは冬眠する前に、たっぷり食事してエネルギーを蓄えます。

最近気がついたのですが、私の体は、夏になると徐々に、水分を蓄えるように思います。良い意味で少々水ぶくれになるのです。そして、秋になると排出が始まり、元に戻ります。

なんとなく、それはクーラーが嫌いで、さらに夏でも37℃になるような場所で運動するため、自動的に体が最適化する姿(戦闘態勢)なのだと思っていましたら、先日、どこかで「夏バテは栄養不足ではなく、水分不足である」(聴き間違いでなければ)と言う情報を聴き、合点がいきました。

私は過去にジョギングをしていたせいもあり、給水の重要性は知っていたつもりです。私は医学は素人であり、「素人の戯言と思っていただきたいのですが」、経験上からも、熱中症防止のキモも、気温ではなく水分だと思います。おもにスポーツ飲料と水を気分で飲み分けます。喉がかわく前に飲みます。( 私の真似をして猛暑の中で運動はしないでください。)

追記Ⅲ 2023.11.24 

映画にはジャンルにより、お国柄により、それぞれ得意な分野が有った。しかしこの映画はそのような枠を超越している。

偶然のなせる技か、それともアメリカ映画の新しい世界の始まりなのか。我我はアジア映画の持つ情念や繊細さだけに安住の地を求めていてはいけないうようだ。

日本の伝統文化には「型」が多い。その「型」を完全にマスターしてから、一度忘れるのも修行の過程だと聞く。

その後に残っているものが自分のオリジナルであり、無手勝手流とは似て非なるものであるはず。

この映画の肩の力の抜けた作風に、マラソンを余裕で走っている高橋選手のような凄みを感じた。

( キャスト・アウェイ
2000年作品
監督の底無しの才能に、畏怖を超え戦慄さえ感じる
100点 2001/4/22 20:49 by 未登録ユーザ まちのひ の加筆再掲 )


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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