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居場所。

aoykmです。不登校に関する記事を読んで思ったことを少し書こうと思います。

本当に私の意見でしかないのですが、不登校になれるのは幸せなことだと思います。



私は中学生の時、学校や塾で毎日嫌がらせをされて、学校や塾に行きたくありませんでした。

仲の良い友達にも、相談できずにいました。

毎日学校が憂鬱で仕方がなかったです。でも、不登校にはなりませんでした



大きな理由は、家にずっといるより学校でいじめられたほうがマシだったからです。

家にいると、親が怒らないように1日中気を使って過ごさなければいけません。

どんなに気を付けても、考えても、よく分からない理由で怒られ、「人間としてダメだ」と言われました。

そもそも、「学校に行きたくない」と伝えれば何を言われるか分からなかったので、怖くて言えませんでした。



「勉強に集中したいから、特に用がないなら私の部屋に入らないでほしい」と中学3年生の時に私が母に言いました。

皆さんのお母様は、この場合どのような行動をとられるでしょうか?

私には”普通”の家庭は分からないので、どのような行動をとられるか、想像もできません。


私の母はどうしたかと言うと。。。


私の部屋は、兄の部屋とベランダで繋がっています。

母は、兄の部屋からベランダに出て、ベランダから私を監視するようになりました。「やめて」と言っても、「あなたのことが心配だから」「あなたのためだから」となかなかやめてくれませんでした。


正直、とても気持ち悪かったです。


私はそれ以来、母が家にいるときは部屋の窓の鍵を閉め、カーテンも閉めて過ごすようになりました。

すると母は、私のことを”引きこもり”と言いました。

(実際、学校にも習い事にもちゃんと行っていたのでひきこもりではありませんでした。)


それ以上言っても、怒って暴力を振るわれることが分かっていたので、それ以上は何も言いませんでした。



学校で嫌がらせをされているのが担任に知られ、親に連絡がいきました。

その夜、父に「俺は昔いじめっ子だった。でも俺は、いじめている自覚は一切なかった。」ということを長々と話されました。


相手にはいじめている自覚がないから気にするなと言いたかったのか分かりませんが、

いじめる側の人に対して不信感しか抱いていない当時の私に、「俺はいじめっ子だった」と話す父の気持ちが当時の私には分かりませんでした。



正直、いじめっ子だったということに驚きはありませんでした。


家では皆が父に怯え、言いたいことも言えないような関係が続いていたからです。

それから父に対しての不信感がより大きくなりました。







最近私が働いている塾でよく話すようになった女子生徒で、私と同じような境遇の子がいます。


↑この記事でお話しした生徒です。

彼女の方が私よりももっと大変でした。

親戚の人が夜中の海に投げられたことがあったり、お父さんに首を絞められて殺されそうになったことがあると話してくれました。


皆さんがこの話を聞いた時、どうされるでしょうか?

警察や施設に連絡しようとする方もいらっしゃるのではないかと思います。


私や彼女はそうはしません。連絡しても何も変わらないと知っているからです。

私も彼女も警察に連絡をしたことがあります。ですが、すぐに親が警察を追い返します。これが現実です。

子供が助けてほしくて必死に何度手を伸ばしても、そう上手くは進まないのです。


誰ももう自分を助けてくれない。味方なんていない。

これが私たちの気持ちです。


私や彼女のような家庭があることを、信じられない人もいると思います。

それは私たちも同じです。

私も彼女も、普通の家庭が自分と同じような家庭ではないということを信じられません。

というより、信じたくないんです。自分の家庭が普通じゃないと分かった途端、自分の家に帰るのが怖くて仕方がなくなるからです。



私やその生徒は、どんなに学校で嫌なことがあっても、家にいるという選択肢は全く頭に浮かびません。


不登校になる、というのは家に居場所がある証拠です。親や家族のことが好きか嫌いかなんて関係ありません。


不登校になれるのは、私からすれば幸せなことです。



この記事を読んで、不快な思いをされてしまった方がいらっしゃったら、本当に申し訳ありません。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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