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SIJとPVM

<PVM>
p.v.m paravertebral muscle 脊柱起立筋/傍脊柱起立筋


・仙腸関節障害の診断基準
#1 仙腸関節周辺の臀部痛
#2 SIJ shear test,Gaenslen test, Patric testの1つ以上が陽性
#3仙腸関節ブロックで70%以上の疼痛軽快

CFJ(股関節)
LSJ(腰仙移行部)
SIJ(仙腸関節)

IR(内旋)30°

ER(外旋)45°

Fle(屈曲)125°

Ext(伸展)10〜15°

Abd(外転)45°

Add(内転)30°


MLPP(Maximum Loose-Packed Position):
CFJの最もルーズなポジション
Fle30° Abd30° ER15°

MCPP(Maximum Close-Packed Position):
CFJの最もタイトなポジション
MaxのExt&Add&IR

仙腸関節障害の整形外科テスト
テストは全部で4つです。

Distraction test
Thigh thrust test
Compression test
Sacral thrust test

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【手順】
初めに、特異度の高いDistraction test、次に 感度の高いThigh thrust testを実施します。2つとも陽性であれば、仙腸関節障害と判断し、その他のテストをする必要はありません。

Distraction test と Thigh thrust test のうち、どちらか1つが陽性であれば、次に、側臥位にて Compression test を実施します。陽性であれば、仙腸関節障害と判断し、その他のテストをする必要はありません。

Compresssion test が陰性であれば、腹臥位にて Sacral thrust test を実施ます。このテストが陽性であれば、仙腸関節障害と判断します。

全てのテストが陰性であれば、仙腸関節障害の可能性が低くなります。
推奨される手順はありますが、4つのテストをして2つ陽性かどうか確認してみよう、ということです。

<Distraction test>
1患者は背臥位にて、セラピストは左右のASISに手掌を置く。
2背側方向に数回、穏やかに力を加え、必要に応じて最後にスラストを行う。

疼痛が再現されたら陽性とします。仙腸関節前方に対して離開ストレス、後方に対して圧迫ストレスとなります。

手のコンタクトプレッシャーによってASIS付近の疼痛を誘発するので注意です。

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<Thigh thrust test>
1患者は背臥位にて、セラピストは検査側の反対側に立つ。
2検査側の股関節を90°屈曲および内転させ、一方の手で仙骨を固定する。
 *事前の股関節のスクリーニングで、FADIR陽性の場合は疼痛誘発してしまうので注意しましょう。
3体幹&腕(または手)で大腿の長軸方向に数回、穏やかに力を加え、必要に応じて最後にスラストを行う。

疼痛が再現されたら陽性とします。仙腸関節に対して後方への剪断ストレスとなります。

原本では検査側の反対側に立って、反対側の仙腸関節を検査しますが、書籍によっては検査側に立って同側の仙腸関節を検査しています(2)。

このテストですが、お尻を固定します。特に女性に対して実施する場合は必ず「骨盤を固定しますのでよろしでしょうか」と確認をとりましょうl

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<Compression test>
1患者は検査側を上側にした側臥位とする。セラピストは両手を腸骨稜上部(ASIS付近)に置く。
2下方に向かって、数回、力を加える。

疼痛が再現されたら陽性とする。

仙腸関節前方に対して圧迫ストレス、後方に対して離開ストレスとなる。

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<Sacral thrust test>
1患者は腹臥位にて、セラピストは手を仙骨の上に置く。
2腹側方向に数回、穏やかに力を加え、必要に応じて最後にスラストを行う。

疼痛が再現されたら陽性とする。

仙腸関節に前方への剪断力を加える。

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http://www.physicalcare-shakujiikoen.com/unit-16-sij-provoke-test/

https://www.youtube.com/watch?v=id4GqQ82BiM


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