あおかえる

自分の好きなもの、考えたこと、感覚などを言葉にして、整理しておくだけでは、足りなくなっ…

あおかえる

自分の好きなもの、考えたこと、感覚などを言葉にして、整理しておくだけでは、足りなくなってしまったので、今までスマホのメモアプリにやっていたことを、他者にも見られてしまうという環境でやってみようという心境になりました。

最近の記事

わからないことはこわいこと

わからないことはこわいこと つまりそれは わかってしまうのがこわいってこと? わからないままなのがこわいってこと? いや、わかっていく楽しさは知ってる でもその先には どうせわからないが待っている どれだけわかった気になっても 結局なにもわかってなくて そして傷つける それがこわい そう、わかってもらえる嬉しさも知ってる でもその先には どうせわかってもらえないが待っている どれだけわかってもらえた気になっても 結局なにもわかってもらえてなくて そして傷つけられる それも

    • 中1男子、学年最速の座を奪われる

       何を隠そう私、学年で一番足が速い男子ってやつだった。そう、タイトルの通り中学1年生までは、–。  小学1年生、いや確か保育園の時から、気づけば徒競走で誰よりも速くゴールに辿り着くのが得意で、そのことをたくさんの人から褒めてもらえていた記憶がある。  学年が上がっていくに連れて、そのキャラクターも色濃く自分に染み付いていき、(当時の感覚を今思い起こして言葉にすると)まあモテた、サッカーチームにも誘われた、上級生からも一目おかれていた、そんな待遇。  足が速いというだけで得

      • 200色ある白

         今日は曇りだなあなんて、真っ白な空を見上げてふと「白って200色あんねん」というあの人の言葉を思い出した。  そうか、ソファに座って窓越しになんとなく見上げた真っ白な空、この空の白も200分の1色なのかなんて思って見ていると、この白も、複数の白から構成されていることに気が付く。他の所よりも厚く雲が重なって、グレー掛かっている白。逆に空が少し透けて、青掛かっている白。普段、当たり前に気づいていたような、認識はしていなかったような、そんな感覚。そのグレーと青との間に200色以上

        • 【詩】しろ

          くもをみつめてゆきをみつめてしろをみつめて ゆきなのかくもなのかしろのさかいめをみつめてみたい

        わからないことはこわいこと

          【詩】運

          わたしのからだは あのトラックが運んできたものと あのパイプが運んできたものと あの電波が運んできたものとでできている わたしのからだは あの人のお腹に運ばれて あの黒い自転車に運ばれて あの誰かの言葉に運ばれてここにある わたしのからだは いつか食べた白米を運んで いつか肩に付けた糸屑を運んで いつか吐き出す言葉を運んで暮らしている あらゆるものに運ばれて あらゆるものを運んで いつどこで乗ったのか そして降りるのか いつどこで乗せたのか そして降ろすのか どうにかは

          【詩】どんな大人に

          器の大きい大人になりたかった 雨にも 風にも 雪にも 夏の暑さにも負けない 悲しみにも 怒りにも 誘いにも負けない そんな大人に 焦ることも 慌てることも 恐れることも 浮かれることもない そんな大人に 注がれたものが よどもうと 渦まこうと せめぎあおうとも溢れない そんな器をもった大人に そのために大きく重くなった器を 今は力一杯慎重に傾けて 溜まっていたものを流し出し 焦り 慌て 恐れ 浮かれながら 流れ出た何かを 言葉にしている

          【詩】どんな大人に

          【詩】友だち

          君は僕の友だち。 僕は君の友だち? 君が笑顔だと僕は嬉しい。 僕が笑顔だと君は嬉しい? 君が泣くと僕は悲しい。 僕が泣くと君は悲しい? 君が悪さをするなら僕は怒る。 僕が悪さをするなら君は怒る? 君に謝られたら僕は許す。 僕に謝られたら君は許す? 僕は君の気持ちが気になる。 君は僕の気持ちが気になる? 僕は気づいた。 君は気づいた? 君は僕の友だち。

          【詩】友だち

          【詩】ビール

          炭酸の心地よい痛みと甘さがほろりと舌に苦かったことを思い出させる アルミで顔の火照りをあしらって 苦さも甘さもどくどくと体内を駆け回る 頬の痺れと電球と誰かの声がもうもうと反響する アラームと日光と首の張り 布団の暖かさと外の寒さにぞっとして 苦さを感じてまた慣れて 今夜もビールの甘さと痛みを愉しむ

          【詩】ビール