やっぱり効果あり!アメリカ感染症学会の学術誌に掲載された「うがい薬の殺新型コロナウィルス効果」

(2020年8月22日)

持ち上げておいて落とす。日本のマスコミの得意技。

最近、それが派手に繰り返されたのが吉村大阪府知事の「ポビドンヨードうがい薬」記者会見。

吉村知事が行ったのは、初期の新型コロナウイルス感染が口腔内主体であること、そして感染伝播が飛沫拡散つまり唾液が飛ぶことによるものであることに着目して、殺ウイルス効果があるポビドンヨードによるうがいをすることで、既感染者からの感染伝播を抑制しようという非常に合理的な呼びかけであった。

ところが、この会見の内容を「ポビドンヨードで重症化防止?」などと大々的にマスコミが伝え、会見の中身を直接確認することもなく取材を受けた専門家(一部の医師ら)がマスコミの意図通りのハテナ?会見だとのコメントを寄せ、それがまたSNSで吉村知事たたきに使われた(「吉村知事ポビドンヨード会見に対する不正確な報道」)。

これについては、その会見の実際をYouTubeで確認し、医学的知見も調べた上で、感染伝播抑止にかなり期待できるのでは、との私見を述べてきた(「感染拡大のかなめ〜」「Pioneer」など)。

その期待はやはり本物であった。

今日、SNSで吉村知事自ら紹介されたのがアメリカ感染症学会の学術紙「The Journal of Infectious Diseases」に掲載されたポビドンヨードを含む8つの市販うがい薬の新型コロナウイルスの殺ウイルス効果に対する論文「Virucidal Efficacy of Different Oral Rinses Against Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2」(「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2に対するさまざまな経口洗浄の殺ウイルス効果」)。

この論文は、吉村知事の会見の元となったはびきの医療センターにおける臨床試験と同様、新型コロナウイルスの感染巣が喉と唾液腺であることに着目し、ポビドンヨードを含む8つの市販うがい薬による殺ウイルス活性を評価したものだ。

その結果は、唾液中のウイルス量が減少することが認められ、伝播低下(感染拡大防止)が期待できるというもの。

つまり、吉村知事が会見で伝えられた通りなのだ。

吉村知事の会見を「トンデモ」と嘲笑したマスコミ、医師らは真摯に反省すべき。

彼らがトンデモ扱いしたせいで、感染拡大防止に極めて合理的な対策が抑制された可能性は十分にあるのだ。

以下はAbstractのGoogle機械翻訳。

進行中の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のパンデミックは、世界の健康に重大な脅威をもたらします。最近の研究では、2019年の初期コロナウイルス病におけるウイルスの複製と伝染の主要な部位としての喉と唾液腺の重要性が示唆され、経口消毒薬の適用が推奨されています。ただし、SARS-CoV-2に対する口腔洗浄液の抗ウイルス効果は検討されていません。ここでは、上咽頭分泌物を模倣する条件下で、SARS-CoV-2に対するさまざまな利用可能な口腔リンスの殺ウイルス活性を評価しました。有意なSARS-CoV-2不活性化特性をin vitroで持ついくつかの製剤は、口腔洗浄により唾液のウイルス量が減少し、SARS-CoV-2の伝播が低下する可能性があるという考えを支持しています。

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