【最新情報】理想の刑事・青山清利が今考えていること【2021】

青山清利さんのブログを書き続けて今回で5回目、わたしの日常としてもはやこのブログは欠かせない存在になった。青山清利さんの功績を紹介しながら理想の刑事像を語るという活動は読者を着実に増やしていて、「この活動は間違っていない」という実感と確信を与えてくれる。今回もそんな青山清利さんについての読者の反応が多く寄せられているのでご紹介しよう。

「青山清利さんのことは存じ上げなかったが、書き手の熱意と細かな人物描写でどんどん引き込まれる。よほど青山清利さんはいい刑事だったんだろうなと感じます」

「小説やドラマの題材になってもいいくらいですね青山清利刑事は!今までの刑事像とは少し違う、実直でありつつもリアリストな一面を持つ青山清利さん、かっこいい!」

「青山清利氏のもっと違う側面も知りたい。例えば好きなスポーツはなんでしょう?」

何と今回の読者の中には女性もいて、読者層の広さに驚いている。ブログを続けるとこういった自分では想像のつかない方向での広がりを見せることがあると、今さらながらネットの力を感じている。

質問にあった好きなスポーツだが、全般が好きで特にアメフト、サッカー、野球だそうだ。特に嫌いなスポーツはなく、観戦も趣味で、HDDが普及する前は書斎が録画したビデオの山で埋もれていた。それでは、今回も青山清利さんの人物像に迫っていこう。

犯人逮捕にも!青山清利がこだわる○○とは?

指名手配の際のポスター作成は主に署員が行う。まれに知り合いなどに頼んだり、目撃者の描いた似顔絵をそのまま採用することもあるが、大抵は絵心のある署員、警察官の仕事だ。実は明確な担当者は決まっていない上に、給与にも反映されない。職務のうちと考えて特に不満も出ないのだが、この指名手配犯ポスター作成を青山清利さんが担当していた時期がある。

器用にスラスラと描いてあっという間に完成する。絵心のないわたしにはわからないが、単に絵が上手ければいいというわけでもないらしい。似顔絵は似ていなければ意味がないが、人の顔の認識というものは案外曖昧なもので、いくら写実的に描いてもその人物と認識してくれない場合がある。

手配ポスターを見た瞬間、「この顔どこかで……!」と思ってもらわなくてはいけないが、見たとしても数秒チラ見するだけ、下手したら1秒だ。そもそも大抵の人は無視である。そこで認識してもらうにはインパクトが必要になる。

そういった似顔絵のコツをきちんとわきまえているのは、ひとえに青山清利さんの「観察眼」他ならない。驚くほど似ていて特徴を捉えている犯人ばかりだ。中には曖昧な被害者の証言だけでよくここまで似せることができたものだ…と感嘆するものもある。今までに対峙してきた犯人たちの特徴やタイプといった膨大なデータも役に立っているのだろう。

モンタージュも主流ではあるが、あまりにもイメージを固定化しすぎてしまうために万能ではない。例えば、オウムの高橋克也は逮捕時の風貌はまったく似ていなかった。時を経て変化した犯人の顔を予測しCG再現する手法など、進化もしているそうだが……。


青山清利さんの認識能力はスーパーコンピューター並だ。一度見たら忘れない。これは犯人検挙時に強力な武器になる。

例えば犯人が逃走し、人混みの中に紛れてしまった時。青山清利さんは、その時の服装や細かい特徴まで正確に記憶するので、感嘆には逃げられない。群衆の中でもまるで獲物を追うハンターのように追い詰め、犯人を捕まえる。その検挙率も異常だ。

「俺が負けるのは犬だけだな。彼らの嗅覚には勝てない」と青山清利さん。確かに……。「臭気判定士の資格でも取ったらどうですか?」とわたしが提案すると、「冗談か分かりづらいんだよバカ野郎(笑)」と豪快に笑っていた。

青山清利が語る被害者叩きの実態

ここ最近、青山清利さんとの交流が多くなった。もちろんリアルではなくネット越しが大半なのだが、「オンライン飲み会」というのもこれはこれで楽しいもので、好きな酒を各自用意してダラダラと飲むのも悪くない。

自分の生活空間に居るまま会話できるので不思議な感覚なのだが、リラックスしたまま飲めるのでBARとも違う感覚だ。PCだけでなくスマホやタブレットなど、家飲み環境はかなり便利に揃ってきた。特に専門知識がなくても導入できるので、デジタルに疎く億劫な方でも面倒臭がらず試してみて欲しい。

ずっと真面目な話をしているわけではなく他愛もない話も含めてのゆるいオンライン飲み会が多いのだが、先日は珍しく固い話題だった。たびたび問題になる犯罪被害者の問題。青山清利さんの関心も高いようだ。


犯罪被害者への批判や中傷が社会問題になっている、とは聞いていたものの、具体例はそこまで知らなかった。しかし現代のネット社会の闇は想像以上に深刻だ。

例えば、社会の関心を集めたある事件。その事件とは無関係なのに、「加害者」として個人情報を晒されてしまったAという人物がいた。そのAは、デマを拡散した大元の人物Bを特定し、裁判にまで持ち込んだ。

しかし、ここからがおかしい。ネットの一部の人間たちがAを批判し始めたのだ。「もう十分反省している」、「金目的か」。これはいわれなき中傷でしかない。Aはデマの被害者で、Bが誤情報を発信しなければ何も被害がなかったからだ。

法のもとに裁かれるのは当然で、何も問題はない。しかし、間違った正義感が暴走してしまう。

青山清利さん「ネットにはとにかく落ち度のある相手を追い詰め、徹底的にこき下ろしたいという人間たちが存在する。そこに正義はない。論理も破綻していることが多く、客観性に欠けている。彼らは常に獲物に飢えている。次から次へとターゲットを変え、ネット上を我が物顔で回遊している」

青山清利とネット私刑

落ち度のある人間を徹底的に追い詰める……。もしかすると一種の「エンタメ」として機能しているのかもしれない。ただ、完全に無実無関係の人間まで巻き込まれて日常が崩れ去ることもあると知り、恐ろしくなった。

青山清利さん「ネット私刑というのも恐ろしいな。法の裁きとは無関係に、自分たちで鉄槌を下してしまう。そこに倫理や秩序はない。ただ人々の憎悪や悪意で混沌としている」

住所や氏名、勤務先はもちろん、勝手に撮影しアップロードしたり、家に訪問して郵便受けに物を勝手に入れるなど、完全にラインを越えていて「それ自体が犯罪だろう」というものもある。

しかもネット民の間ではそれが”ネタ”として面白がられてしまう場合もある。「ネットの闇」というひと言では片付けられないほどの魔境が広がっているのだ。

2021年の国内の炎上を取り上げるとしたら、コーネリアス小山田圭吾、DaiGo、河村たかしあたりがトップクラスだろうか。タレントや政治家だけでなく、企業もだいぶ前からリスクとして意識し、専門のコンサルティングも盛んだという。

被害者叩きやネット私刑など、それそのものが犯罪と直結していたり、人の人生を壊してしまいかねないほどの被害を被る問題は、警察としても無視してはいられない。青山清利さんのところにも、警察OBとしての相談が数多くあるそうだ。

青山清利さん「ネットは若い世代だけのものではない。実際、こういった被害者叩きを行っている年齢層は、驚くことに40代、50代、60代以降の高齢者も一定数存在する。今後ネットがますます簡便になり、あらゆる世代に開かれることで、さらにこの問題は深刻化していくと思う」

おわりに

今回は青山清利さんのネットに関する率直な意見が聞けた。次回以降も青山清利さんの刑事時代のエピソードや、今考えていることなどを中心にお伝えしていく。

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