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The ProVelocity™ Batを使ってバットを加速させようっていう話

著:原島(監督) 編:梅村(部長)

皆様こんにちは。

監督の群馬帰省が始まりました。前回は「登利平」様のお弁当についてご紹介させていただきました。今回は群馬県前橋市で有名なラーメン屋「大者」様のご紹介です。SNS(Twitter=現X)はこちらから。

二郎系は苦手なんですよ(部長)

美味しそう(美味しかったです)。これで並サイズって。
意外にも群馬はラーメン大国です。他にもおいしいラーメン屋さんはたくさんありますので、お立ち寄りの際にはぜひぜひ。

では今回もよろしくお願いいたします。


1.The ProVelocity™ Batってなんや

今回はThe ProVelocity™ Batというトレーニングバットについてご紹介します。商品は以下の画像の通りで、MLBだけでなくソフトバンクや巨人の一部選手も使っているようです。

バット……?(部長)


この商品の目的は、「バットの加速度を向上させる」ことです。バットの加速度とは、語弊を恐れずに言えば「どれほど早く(=短い距離で)バットが最大スピードに乗れるか」という理解で問題ないと思います。より精密な情報はこちらから。

バットの加速度が大きいことによるメリットは以下の2点です。

⑴ タイミングが遅れてもバットに当てられる可能性が高い
⑵ ボールを見て判断する時間が長くなる

バットの加速度は大きければ大きいほど良いので、The ProVelocity™ Batを使って加速度を上げる練習をどんどんしようというわけです。

雑記:バットの加速度については過去にnoteで言及しています。詳しくはこちらのバックナンバーをぜひともご覧ください(ダイマ)。

バットの加速度が必要なのは分かったけど、このバットどうやって使うんやという話ですが、下の画像のようにバンドをつけて負荷をかけて使います。


筋トレの重りを増やしたり減らしたりするのと似てますね

このバンドをかけてスイングすることで、バット根元の白い重りが動く構造になっています。先ほどの二枚の画像を見比べていただきたいのですが、根元にあった白の重りがインパクト時には先端に移動していることがわかります。このバットは、加速度が十分にあれば重りが先端に動いて音が鳴る仕組みになっています。

ちなみにこのバンドは全部で8本ありますが、バットの加速度が10G以上は出せる監督でもバンドを4本付けると音が鳴らなくなってしまいます。結構難しいです。

このバットを使ってみての感想というかポイントをXTwitterに投稿しました。
より詳しい使い方はこちらからどうぞ。

2.BlastMotionと併せて使いたい

で、ただこのThe ProVelocity™ Bat を使うのではなく、加速度を測れるBlast Motion(日本での販売名はBLAST) と併用して使った方が良いと思われます。

The ProVelocity™ Batは、バットの加速度(どれだけ短い時間でバットが最大速度に乗れるか)のスキルを習得するバットです。これはBlast Motionの測定項目にもあり(プレミアムサービスのみ対応)、単位は G で表されます。

英語に直すとRotational Accelerationみたいな感じだった気が(部長)

↑赤線で囲まれた部分です。詳しくはこちらから。

このバットの加速度は10G以上あることが望ましいとされています(諸説あり)が、どのような練習で加速度を上げていくのかという練習方法がイマイチよく分からない側面がありました。

雑記:一応Blast Motionのアプリ内で加速度を向上させる練習が紹介されていますが、ちょっとわかりにくいというか英語で解説されているので理解するのに難しいところはあります。

で、このThe ProVelocity™ Batを使ってバットの加速度のスキルを習得し、Blast Motionで本当に習得できているかを計測する。このサイクルを行うことが必要であると考えています。

もちろんThe ProVelocity™ Batだけでもスキルが身についているかの確認はできます。しかし音という主観的なもので判断するより、数値で客観的に出てくるものの方が信用できるはずです。ぜひとも(持っている方は)Blast Motionと併用してみてください。

二郎系ラーメンと黒烏龍茶を交互に味わうように、The ProVelocity™ Bat↔Blast Motionを交互に使ってバットの加速度を上げていきましょう。

3.むかし流行ったあのバットに再び陽の目が⁉

皆様こちらのバットを覚えておりますでしょうか?

そうです、カウンタースイング(カチカチバット)です。詳しくはこちらから。

第99回全国高校野球選手権大会での中村奨成選手(広陵→広島カープ)の活躍が注目されたときに、その秘密兵器として共に紹介されていました(記事もあります)。それと同時に野球インフルエンサーが紹介したこともあり、一時生産が追い付かなくなるほどの人気っぷりでした。しかし、時代や流行の移り変わりとともにあまり出番を見なくなってきたような気がしています。

本校は現在もカウンタースイングを使っています(こんな感じです)。使っていた理由としては以下の二点です。

三重県青山高校 硬式野球部[公式] on Instagram: "カウンタースイングを使っています。 数年前に流行りましたが、最近はあまり聞きませんね…。 一年生は今日初めてちゃんと使いました。まずは脱力からです。力んで振り出すのではなく、思いっきり脱力してヘッドの重みを使いながら打つことを最初に習得させます。しかし、それでは速球に対応できなくなってくるので段々と脱力する時間を短くしていきます。 今日はヘッドが最も加速しているときに振り出す感覚を養いました。これから段々と実際の打撃フォームに近づけていきます! #青山高等学校 #青山高等学校野球部 #高校野球 #カウンタースイング #打撃 #バッティング練習 #監督が一番上手い" 158 likes, 0 comments - aoyama_baseballclub on October 24, 20 www.instagram.com

⑴ トップ~振り出しで上半身(手)の脱力を覚えたい
⑵ バットヘッドを自然と落ちる動きを習得させたい

どちらも共通するのは「バットヘッドを手で落とすのではなく、自然と落ちるようにする」ということです。

無理やりヘッドを落とすような動きをしてしまうと、ヘッドが身体から遠く離れてしまい、むしろ加速度を落とす原因となってしまいます。ヘッドが自然とパームアップの位置まで落ちるようにすることがポイントとなり、この動作によってバットが加速できるようなります。

Twitterでも言及しましたが、加速度が出るスイングができているかどうかをカウンタースイングでゆっくり振り、The ProVelocity™ Batは速く振って動作確認をするという使い分けをすることで習得がスムーズになるのではないでしょうか。

雑記:画像内には「ホームランはバッターの後ろにあった」とありますが、事実その通りだと思います。もう少し言葉を足すなら、「ホームランはバッターの後ろ(で生み出されるバットの加速度)にあった」といったところでしょうか。

雑記:それはそれとして、推奨する理論がコロコロ変わる野球インフルエンサーがいますけどどうなんですかね。進化するなと言っているわけでは無く、なぜ過去の理論を辞めたのか説明しないと無責任だと思うんですよね。

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