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あおヤギさんからの手紙 #4 横浜カジノ誘致問題について(3)民主主義国家におけるリーダーとしての矜持を持て。

こんにちは、衆議院議員の青柳陽一郎です。
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回も横浜のカジノ問題について投稿します。

民意を踏みにじる行為

横浜の市民団体、立憲民主党神奈川県連はカジノ誘致を巡り住民投票の実施を求めていましたが、1月8日横浜市議会は、過半数を占める自民公明両党の議員による反対多数によって住民投票条例案を否決しました。

民意を踏みにじる行為に憤りを覚えます。

住民投票実施を横浜市に請求するにあたり、市民団体や私の所属する立憲民主党神奈川県連は2か月間、署名活動を行い、結果として法定署名数の3倍を超える約20万筆もの署名が集まりました。

この約20万もの横浜市民からの署名は、自分たちの声を聴けという林市長及び横浜市議会へのメッセージに他なりません。カジノの是非を選挙で問うこともせず、一方的に誘致に向け準備をすすめていたのですから当然です。

この市民の思いの詰まった署名に対して、横浜市長は「住民投票実施には意義を見出しがたい」と述べました。政治家として全く信じられない意見表明で、横浜市民の思い、民主主義そのものを切り捨てるものです。

横浜市の未来は、主権者である横浜市民が決めるものです。

市長は住民の声を無視して、行政運営を行うことは許されません。同様に、市議会も市民の声を拾う不断の努力が不可欠であるとともに、行政を監視し、時には行政の暴走を食い止める防波堤としての役目を果たさなければなりません。それが二元代表制のあり方です。

市長も市議会も住民投票を実施して、住民の声を正式に聴けるよう場を設けるべきでした。

新型コロナウイルス対策は万全か

市長はカジノ誘致に向け準備を進めていますが、日々県内の感染者数が増加している中で、果たして新型コロナウイルス対策に十分に取り組んでいるのでしょうか。横浜市の医療提供体制は万全でしょうか。

現在の神奈川県の状況は、医療崩壊と言っていいほど深刻な事態に陥っています。9日には、神奈川県で自宅療養していた男性が県の対応ミスで亡くなった問題で、知事が謝罪し、担当部門の人員強化をする方針を述べました。

市長は市民の命と暮らしを預かっていることをより強く認識し、感染が急拡大している今、コロナの感染抑制に最大限の努力を尽くさなければなりません。行政の怠慢によって、これ以上市民の命が奪われるようなことは許されません。

民主主義国におけるリーダーとしての矜持を持て

今回、住民投票実施に反対した横浜市長と横浜市議会には、大変失望しました。
私は横浜市保土ヶ谷区の出身で、横浜には特別な思い入れがあります。自分の育った市であるからこそ、横浜市は安全にそして快適に暮らせる都市であってほしい、そして市民に愛され、これからも選ばれる都市であってほしいと強く願っています。

当選したからといって、あとは何でも自由に決めていいはずはありません。当選は単なるスタートです。そこから一日一日誠実に、国民のために声を聴く努力・信頼を得る努力をしてこそ民主主義国家における政治家・リーダーではないでしょうか。
私もその矜持を忘れずに政治に取り組んで参ります。

以上、青柳陽一郎でした。