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リー・コニッツの青春

『Lee Konitz in Harvard Square』(1955)

Lee Konitz – alto saxophone
Ronnie Ball – piano
Peter Ind – bass
Jeff Morton – drums

リー・コニッツは良い意味で青っぽさを感じる。レニー・トリスターノ門下でクール・ジャズ、アイビールックのボタンダウンのシャツが似合いそうなアルト・サックス。

ハーバード公園は、ハーバード大学があるところで、いかにもインテリ・ジャズのリー・コニッツに相応しい。でもそれが自然と難しいテーマもピアノとユニゾンで軽々しく吹いてしまう。友人と語り合うことが楽しいのだ。アイドルのこと(勿論チャリー・パーカーだが)、先生のこと、新しいスタイルのこと。

そして1人ソロになると陰りが生じる。誰にだって悩みぐらいあるのだ。それをひけらすわけでもなく、今日もメソッドに励むのである。

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