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シン・俳句レッスン66
メタセコイア。今日はメタセコイア俳句で埋めよう。
冬青空メタセコイアは祈りの樹 佐藤きらら
なかなかいい句かもしれない。この句を目標に。
過去に短歌で
これけっこう気に入っていたんだが、評価されなかった。俳句では
落ち武者もメタセコイアも枯れ姿
今日、日記で作った句。落ち武者は枯れ姿は絵にならないからあまり良くないかも。日記との関係で落ち武者が出てきたのだが。
俳句の達人
村上護編『俳句の達人が語る「私の極意」から。
主観を忘れても、客観をよく働かせること 阿波野青畝(あわのせいほ)
4Sの人。4Sぐらいすらすら出てこないと。4Tなら出てくるんだけどな。まったく出てこない。ネットで調べたら整理、整頓、清掃、清潔とか出てくる。これは俳句の標語として使えるかもしれない。
山口誓子は自選句集読んだことあるではないか。秋櫻子はちょっと注目していた。でもそのぐらいの知名度なんだろうな。阿波野青畝も「青畝」をなんて読むのかわからなかった。
葛城の山懐に寝釈迦かな 阿波野青畝
葛城の山は日本神話の地だけどそれを釈迦が寝て眺めている図かな。観念的すぎてよくわからん。葛城山が見える不動寺というところで詠んだ句だが、季語がない。と思ったら「寝釈迦」が釈迦入滅日の旧暦二月十五日で春の季語だという。葛城の山が涅槃ということなのか?これが客観ということなのか?
高浜虚子の「客観写生」に異議を唱えて、とある。写生にも「主観写生」と「客観写生」があるのか?このへんが曖昧なんだよな。写生というと観察のことだと思うが、心の中の観察もいいのか?となってくると幻想と変らないよな。似たような言葉に短歌の大御所の斎藤茂吉の「実相観入」ということなのか?写生も心の中でも良いとかいろいろ意味が広がってくるんだよな。
葉を落としメタセイアは成道会 宿仮
「成道会」は釈迦が悟りを開いた日で12月8日。葉はメタセコイアの欲望。
俳句いまむかし
坪内稔典『俳句いまむかし みたび』から。
春
うぐひすの上目遣ひのこゑであり 鳥居真理子
冬の鳥の季語は雀とかあったな。ムクドリは秋だった。今の時期に多く見かけるが。
止まり木はメタセイアの冬木立 宿仮
鶯や製茶会社のホッチキス 渡辺白泉
鶯型のホッチキスかと思ったらホッチキスの閉じたときの音だという。音に注目する。
空っ風メタセコイアとメンチ切り 宿仮
静電気が起きているかも。
指を嗅ぎてのひらを嗅ぎ蕗の薹 宇多喜代子
匂いにも注目する。メタセコイアの匂いが浮かばない。
排気臭メタセコイアの冬木立 宿仮
街路樹として苦労させらている。
蕗の薹喰べる空気を汚さずに 細見綾子
蕗の薹の清々しさを言っているのか?これも応用可能。
深呼吸メタセコイアの冬木立 宿仮
菜飯たべ菜飯みやげに帰りけり 峰雪夫
信州あたりの菜飯なのか?あまり聞かない言葉だった。想像は出来るけど。土産で売っているのだから相当美味しいんだろうな。ちょっと休憩。饂飩たべる。その前に一句。
饂飩たべ寒風摩擦今朝の一句 宿仮
気合が入ってます。
さみどりの菜飯が出来てかぐはしや 虚子
当たり前なんじゃないか?「かぐはしや」が虚子の主観だろう?でもこれが客観だと思わされてしまう。それは虚子だからか?
「菜」は菜の花を代表するような春の草の意味もあるのだった。「かぐはしや」は香ばしいの意味の他に神々しいという感じもあるのかも。それは日本文化が受け継いだ伝統でもあるのだった。
声のして人の見えざる野焼かな 増井智子
野焼きは見たことがないぞ。法律で禁じられているとか。映画とかのシーンを思い出してしまう。それは野焼きではないな。農業の工法?
そういえばオオクニヌシがスサノオウの娘と結婚するときに、野焼きのシーンがあったような。
野は焼きて地の胸ひろく成にけり 松瀬青々
野を焼きてメタセコイアの梢にて 宿仮
野焼きは苦しいな。
怒りの火野焼きに耐えてスセリビナ 宿仮
スサノオの怒りに耐えてスセリビナを手にしたオオクニヌシの句。そのままだった。これだとスセリビナが耐えてしまったことになるのか?
怒りの火野焼きに耐えし妻娶り 宿仮
練習だから文法的な間違いはあるかもしれん。
獺祭や枕上には常に辞書 松浦敬親
正岡子規を読んだのか?獺祭は七十二候にあるという。
今日は「熊蟄穴」。明日から「厥魚群」。厥魚(けつぎょ)は鮭のこと。
厥魚来る熊蟄穴り夢を見る 宿仮
「熊蟄穴り」はくまあなこもり
獺の祭見て来よ瀬田の奥 芭蕉
瀬田の奥に行く人に獺の祭があるからと言った句だとか。伝説の祭。今はその獺も滅びた。いやまだいるのか、絶滅種に指定されたとある。ニホンカワウソ。
今日はこのへんで。
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