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パーティの後の朝食は抜きでいい

Herbie Nichols『Herbie Nichols Trio』( Blue Note/1956)

Herbie Nichols - piano
Teddy Kotick (tracks 6-8 & 10), Al McKibbon (tracks 1-4 & 9) - bass
Max Roach - drums

ハービー・ニコルスは孤高のピアニストですね。生前アルバムはブルーノートに3枚のリーダー・アルバムを残すだけだったようだ。それもピアノ・トリオばかりで、ホーンプレイヤーとの共演はない。そのあたりに他のミュージシャンにはやりにくさがあったのかもしれない。

セロニアス・モンクに擬えるピアニストだが、モンクよりも内に籠もる感じがするのはそんな性格だからだろうか。ビリー・ホリデイの名歌「Lady Sings the Blues」を作曲したことで有名らしいが、どういう経緯でビリー・ホリデイと知り合っているのだろうか興味深い。彼女の元でピアノを弾いていたのだろうか?そういえばマル・ウォルドロンにも似ている感じもしないではない。

でもこの一曲と思うのは、「House Party Starting」。パーティの準備する緊張感が伝わってくる。けっして楽しい感じではない。給仕する方なのだろうか?粗相があってはいけない。乱暴者のマックス・ローチは皿を割らないか?そんな緊張感を含んだ好演である。


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