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二兎を追う者は一兎は得た!

「FUNNY BUNNY」2021年製作/103分/G/日本
「ステップ」「虹色デイズ」の飯塚健監督によるオリジナル戯曲で、2012年に上演された舞台劇を、飯塚監督自らのメガホンで映画化。「虹色デイズ」でも飯塚監督と組んだ中川大志が主演を務め、自殺志願者を見分ける能力を持つ自称小説家の男が自らの正義のもとに巻き起こす奇想天外な騒動を描く。自称小説家の剣持聡と親友の漆原聡は、ウサギの着ぐるみに身を包んで区立図書館へ向かう。彼らの目的は、図書館を襲撃することだった。数年後、もう1つの事件である「ラジオ局電波ジャック」が起きる。やがて、2つの事件に隠された謎と悲しい真実が明らかになる。剣持の相棒・漆原役に「ポエトリーエンジェル」の岡山天音。

この映画は面白かったけど2つのストーリーがあり、前半の話が出来すぎていた為に後半の話は飽きてしまった。青春ドラマのパロディ的な作品なんだが、元は演劇だったようで演劇的な臭いセリフが演技者によってリアリティを帯びてくる今風の斬新な展開。いじめ問題をテーマとした熱き青春ドラマ。

虐めで死んだ友達のために復讐する激情タイプの小説家志望(でも後半は小説家だったな)の男とその親友が図書館に強盗に入るという。うさぎのきぐるみを着てというのが突拍子もない展開。自殺した友人によると、誰にも借りられない本に宝の地図を隠しているという、その本探しをするのだが、閉鎖されら図書館内での、そのコントが面白い。

2話目は、落ちぶれたロック歌手が友人の死後残された歌詞を電波ジャックして歌うというもの。後半は臭いセリフに飽きてしまうのは、一話目でパロディだとわかっているから。コメディも2回続けると笑えなくなる。好きな劇団とかだと別なんだろうけど。1話目が斬新だったので、そこで終わっても良かった。2話は別立てするとか。


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