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ヘイデンのベースと四者四模様

Charlie Haden"Closeness Duets"(Horizon/1976)

Charlie Haden — bass
Ornette Coleman — alto saxophone (track 2)
Keith Jarrett — piano (track 1)
Alice Coltrane — harp (track 3)
Paul Motian — percussion (track 4)

昨日(11/12)はベースの日ということで、一番好きなジャズ・ベーシストのチャーリー・ヘイデンのアルバム。まあ、ミンガスも大好きなんですが、ミンガスはコンポーザーという立場かな。ベースの音そのものは、チャーリー・ヘイデンの方が好きかもしれないです。まあ、悲劇的というかベースの鳴り方が打ち震えるトレモロ奏法?が特徴で弾むようなベースとか歌うようなベースとはちょっと違うのかな。

まあ、そういう意味でもこのアルバムはデュオということでチャーリー・ヘイデンのベースの特徴を余すこと無く伝えていると思います。なんと言っても共演者が素晴らしい。またヘイデンとも気心知れた人ばかりなのでヘイデンも自分らしさを出してます。

まずキース・ジャレットのピアノとのデュオ。最初に入るにはピアノとのデュオは安心ですよね。それでもベースが先導する感じでキース・ジャレットのピアノも上手くベースに乗って行きます。このへんはクラシック・ファンでも安心して聴けると思います。

問題は次のオーネット・コールマンですね。フリー好きの人は問題ないんですけど、オーネットのアルト・サックスを塗っていくようなヘイデンのベース。オーネットの存在感がパッチワーク的で何が出てくるかわからないのですがヘイデンが見事に繋いでいく。

次はアリス・コルトレーンのハープとのデュオです。これは珍しいけど、この中では一番聴きやすいかもしれない。アリスのハープも夢心地でアクセントのような感じがいいです。ベース主体かな?このあたりは歌ってますね(歌心もあります)。

次はライブ演奏。ポール・モチアンはパーカッションとなっています。ヘイデンのベース主体で、このへんの郷愁感がジーンとくるのです。モチアンはアート・アンサンブルみたいにアフリカンぽい中にインポーズされる銃声と人の声。「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」のパートみたいなヘイデンらしい曲です。






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