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「I’m a fool to want you」聴き比べ

昨日に続いてまた聴き比べです。

「I’m a fool to want you」はフランク・シナトラが作詞して歌った名曲です。シナトラが歌うと愚かというよりプレーボーイの謙遜に聴こえてしまう。端正すぎるのでしょうか?


I’m a fool to want you
I’m a fool to want you
To want a love that can’t be true
A love that’s there for others too
I’m a fool to hold you
Such a fool to hold you
To seek a kiss not mine alone
To share a kiss that Devil has known
Time and time again I said I’d leave you
Time and time again I went away
But then would come the time when I would need you
And once again these words I had to say
I’m a fool to want you
Heating me I need you
I know it’s wrong, it must be wrong
But right or wrong I can’t get along
Without you
Time and time again I said I’d leave you
Time and time again I went away
But then would come the time when I would need you
And once again these words I had to say
Take mi back I love you
Heating me I need you
I know it’s wrong, it must be wrong
But right or wrong I can’t get along
Without you

たまたまAmazon Musicを流していたら、デクスター・ゴードンの「I’m a fool to want you」が流れてきたのです。ああ、これ凄く好きなだ、誰だろう?コールマン・ホーキンスかな、と思ったらデクスター・ゴードンでした。デクスター・ゴードンは普段あまり聞かなかった。一昔前という感じ(コルトレーン時代のモダン・ジャズに比べて)とレスター・ヤング系なのかな、そのへんもよくわからないサックス奏者だと思っていた。

でもこの感じはホーキンスですね。多分、ピアノがバリー・ハリスで引き立っているのだと思います。ホーキンスの時のトミフラのように。そのぐらいしみじみ感じてしまいます。デクスター・ゴードンって、そんな愚かなところがあったのかな?やはり、麻薬で施設に入ったりしている。ジャズ・ミュージシャンは麻薬で駄目になる人が多いので、そんな人達のことも歌っているのかもしれないです。

続いて麻薬といえばこの人。チェット・ベイカーです。昔の甘い歌ではなくボロボロですね。それでも歌い続けるのが凄いですね。それでも聴かせる。ジャズの醍醐味というのは、そういうところにありますね。人生がその一曲に出てくる。

歌の後のトランペットのソロは、全盛期と変わらないんじゃないか?多分音量とか落ちているのかもしれないですけど、もともとチェット・ベイカーはこのスタイルでしたし。歌のあとにこのトランペットがたまらないです。

そして大トリはやっぱビリー・ホリデイでしょうね。彼女の為にある歌と言っても過言ではないジャズになってますね。


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