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世界はあらゆる声で満ちている

Charles Mingus『Oh Yeah』( Atlantic/1962)


Charles Mingus – piano and vocals
Rahsaan Roland Kirk – flute, siren, tenor saxophone, manzello, and stritch
Booker Ervin – tenor saxophone
Jimmy Knepper – trombone
Doug Watkins – bass
Dannie Richmond – drums

今週の「ジャズトゥナイト」は三管特集。三つの管楽器のハーモニーを楽しむというような。ミンガスのこのアルバムが出てきたときに、これは三管なのか?と疑問に思うが(すでにローランド・カーク1人で三管を吹く)、実際にカルテット(五人囃子)だったのかと気がつくのである。

その中でも 「Oh Lord Don't Let Them Drop That Atomic Bomb on Me」(「原爆を落とすな」)は、ナイスな選曲。

 https://youtu.be/eaeVLd4G1Zg

プロテスト・ソングなのだが、揶揄するような喜劇性を出している。このアルバムも雑多性は、まさに一つの世界に統一できない個性の集まりなのだ。三管ハーモニーもそれぞれの自己主張のつよさ、いやそれ以上にミンガスや外野が出すヤジのような声や歌とも言えない歌が魅力なのである。オーヤー!



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