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ハードな音で愛を鞭打つ二人のプレイ

Tal Farlow"Tal"(Verve/1956)

Tal Farlow – guitar
Eddie Costa – piano
Vinnie Burke – bass



タル・ファローは、エディ・コスタというピアニストと一緒に聴いてもらいたいです。二人が奏でるユニゾンや骨太なソロの尖った感じが独特な味わいなのです。50年代にこのスタイルですからね。ジム・ホールのような華やかさというのではないですけどズドーンとくる白人ギターリストです。

5曲目の"Yesterdays"の二人の掛け合いの凄さ。レコードだとB面の最初の曲でよく聴いてました。低音の響くスピーカーで聴きたいですね。エディ・コスタの低音にいつもやられてしまう。ギタートリオだと思えないぐらい音がぶっといです。ドラム・レスなのも打楽器的だからかもしれないです。

続く"You Don't Know What Love Is"はじっくり聴かせるバラードですけど重いですね。思いが重いなんて、オヤジ・ギャクが出てしまいます。ジム・ホールはタルのシングルトーンを聴いて敵わないと思って、軽やかなギターサウンドに切り替えたのですね。

(ジャズ再入門vol.81)

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