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依存症的なピアニスト

ハンプトン・ホーズ『Twelve Classic Albums: 1953-1962 』

ハンプトン・ホーズと言えば、進駐軍時代に日本でセッションを繰り返し日本のモダン・ジャズに貢献したピアニストだが、ウェスト・コーストでもそんなピアニストだったようだ。一番良く知られている代表作『オールナイト・セッション』はそんなアルバムで生のジャズがそのままの雰囲気でパッケージされているようなアルバムである。

彼がそうしたセッション・ピアニストとして頭角を現したのは、チャーリー・パーカーとの体験によるところが大きいのだろう。ビ・バップは、そのような仲間と毎日が固定メンバーでもなく、セッションの真剣勝負の場だったのだろうと思われる。その中でアルコールや薬物と言った自分自身をハイに持っていく麻薬中毒へとなっていったようでもある。

このアルバムはそんな時代なので、気分高揚感は感じられるが、聴きすぎると麻痺してしまう。ハンプトン・ホーズは、実は扱いに難しいピアニストなんじゃないかと思う。ビル・エヴァンスのような緊張感はないが、それでも麻薬的な快感原則に取り憑かれる。

聴き過ぎに注意という感じ。好きなだけにボッーと聞いていられる。今日も朝4時から流しっぱしで何もしないで聴いていた。

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