シン・俳句レッスン73
クリスマスも終わったということもあるので何にするか悩む。昨日は夕日の写真しか撮ってなかったから夕日をテーマにしよう。夕焼けは夏の季語だった。冬は冬夕焼、冬茜とかいうらしい。
これはかっこいいな。ショパンだろうな。
か音で揃えた。年末だしいいんではないかい。
俳句の達人(桂信子)
桂信子
振興俳句の俳人だった。名前は聞いたことがある。宇多喜代子の女性俳人の本に出てきた。『NHK俳句 女性俳句の光と影―明治から平成まで』宇多喜代子だった(noteに感想書いておくとこういうときにすぐ読んだ本に辿り着けるので便利)。
『旗艦』に投稿していた人だった。当時は新興俳句も徐々に弾圧されつつある時代にあって、『旗艦』はヌード絵などを表紙にモダンな体裁をまとった俳句雑誌だと言われていた。日野草城が創刊した俳句誌でそれで日野草城から指導を受けたという。二年ぐらいで弾圧が激しく廃刊に追い込まれるのだった。
俳句は強く難解な言葉よりも易しく普通に使う言葉で表現するほがいいと言う。これは日野草城の教えかな。なかなかそのようにはなれない。経験値が浅いと強い言葉に頼ってしまうという。
あと生まれが織田信長の家来の末裔とか、そういうことを言う人だった。やたらと霊感があるとか、そのへんはちょっとと思ってしまう。
自選十句は、女の句が多い。
俳句いまむかし
坪内稔典『俳句いまむかし ふたたび』から。
冬・新年
言葉遊びの世界の句。鶴が飛翔してくる様子だという。鶴だから「こんなにも」が驚きろきと歓喜を伝えているのか?雀だったら当たり前すぎるか?椋鳥はちょっと怖いかも。
赤々はひらがなの方がいいか?
日野草城先生が登場だった。この場合鶴は幻影なんだろうな。坪内稔典さんの解釈は鶴は実像で高熱のが修飾語であるとする。高熱のように漂う鶴ということだ。でも私の説の方が正しいみたい。この頃作者は病床で臥していたと。白と青の対照がいいと。
赤と黒の対照にした。
夏井いつきの口語俳句か?たいしたことがないように思える。口語の破調だという。太陽よりも月の方が絵になるが、太陽の方がかえって寒々しい感じなのかもしれない。
破調の口語俳句に挑戦。泣くことはないのだが、そのぐらい感極まるということ。
このへんは経験値がないと読めない句だった。「香」が効いているな。中七は字余りなんだけどな。違うか?「香」はこうではなくてかになるのか。納得。「か」だとカーンという音も伝わってくる。
ムンクの「叫び」。声は出ないがめまいに襲われるような。
そうか、ムンクの「叫び」は、耳を塞ぐ人なんだな。ムンクその人ではなかった。勘違いしていた。
まだあだ名をつけられるぐらい図書館に通ってはなかった。
夕方五時だともう真っ暗なんだが。閉館と寒茜の音韻。閉館は後に持ってくるべきだな。
これは面白い句だ。コケやすくなっているのは鎌鼬のせい。
立ち直れないぐらいの打撃。鬼太郎ピンチみたいな。猫娘がいいな。
鼠男が猫娘に鎌鼬をかけられたの構図。そうか、ねずみ男を主題にしなければ駄目だった。
稔典さんは『鬼滅の刃』を連想するという。やっぱ鬼太郎だよな。
夕焼けに吸い込まれていく鬼。鬼じゃなく人の方が怖いかも。
人さらいの時間。人じゃなく子にすればもっとホラーだな。
めちゃくちゃな露伴だから幸田文のような娘になるのか?君は文さんかもしれない。
花魁言葉で「ありんす」というのを想い出した。
かなのリフレインもあるんだな。酔っ払いのようでよろしいかと。
呑兵衛の句は実は得意なんだ。夕焼けの赤と豆腐の白の出合いでいっぱい。