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日本に出稼ぎ、当時はブラック企業ではなかった?

『アフロ・ブルー』ディディ・ブリッジウォーター(トリオ・レコード/1974年)

ディディ・ブリッジウォーター(vo)、ジョージ・ムラーツ(b)、ど(ds, bells)、ローランド・ハナ(p)、ロン・ブリッジウォーター(ts, cowbell, african castanets, vibra-slap)、セシル・ブリッジウォーター(tp, kalimba)

このアルバムが日本で制作されたのだと今回始めて知りました。これほどの歌手が70年代のアメリカではデビュー出来なかったのですね。ソウルブームとかだったのからかな?同じような歌手として、アレサ・フランクリンがいたからでしょうか?ちょっとタイプは違うと思いますけど、後にミュージカルやグラミー賞を取るぐらいだから、実力的には確かなんですけどね。アメリカの音楽プロデューサーの見識のなさですか。日本のジャズ関係者のセンスの良さなのか、推測の域を出ませんけど。

セシル・ブリッジウォーターが元夫だったので、ブリッジウォーターが姓名なのでした。ロン・ブリッジウォーターは義理の兄ということなんでしょうか?ローランド・ハナのピアノが日本人好みですね。ジョージ・ムラーツの安定のベース。ドラムは、日野元彦さんですね。むしろ、日野ブラザーズで組んでほしかったですね。

なんと言ってもタイトル曲「アフロ・ブルー」でしょう。コルトレーンの曲(コルトレーンで有名になって、彼の曲ではなかったです)をさり気なく朗々と歌っている。アレンジもいいですね。パンチのある一曲目でディディ・ブリッジウォーターの印象づけました。

次の曲はトリオのラブ・バラードでじっくり聴かせる感じです。

3曲がブルース・ナンバー。この人はR&B出身のようで、こういう曲は持ち味が出ています。

(ジャズ再入門vol.78)

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