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蒼月海里にはキャパが無い

 昔のライトノベルのタイトルみたいな表題になってしまいました。
 2018年度下半期のスケジュールに追われている蒼月で御座います。
 画像は、左から右へとゲリラ豪雨が移動するところです。薄明光線も出ていて、珍しいけどまとまりがない写真になってしまいました。

 さて、読者の皆さま、日頃のご愛顧を有り難う御座います。
 お陰様で、今年8月で4周年を迎えます。
 当初は、新人賞も何も受賞していない完全無名の新人作家でしたが、今は様々な出版社さまからのご依頼を頂いております。
 これも、応援して下さった皆さまのお陰ですし、心より感謝を申し上げたい所存で御座います。

 それに伴い、ここのところ、お願いごとが沢山増えました。出版社さんからも、読者さまからも。
 出版社さんに関しては、担当さんを通して然るべき形でお請けしているのでここでお知らせする必要はないのですが、今回は、読者さま向けに記事を書くべきなのかなと思い、タイピングをさせて頂きました。


 蒼月は様々な場面で、「~してください」というお願いごとを頂くようになりました。
 必要とされることは有り難いですし(本当に!)、出来るだけお応えしたいと思うのですが(そう、思ってはいるのです!)、既にお引き受けしている仕事があるので、そちらを優先にしなくてはいけないという状況です。
 お恥ずかしながら、蒼月自身のキャパシティも非常に限られているのです(悲しい……)。

 もし、私が締め切りを破ることがあれば、担当さんが企画を通したり印刷会社さんを確保したり、各方面に連絡をしたりしたことが、水の泡になってしまいます。
 印刷会社さんは、締め切りや発売日に合わせてラインを確保してくれるのだと思いますが、スケジュールが変更になると製造ラインが確保出来なくなったり、従業員の皆さまが残業をしなくてはいけなくなったりするでしょう。
 本屋さんだって、お客さまから「今月発売の○○って本が見当たらないのですが」というお問い合わせを受け、「発売延期になったようです……。申し訳御座いません……」と本屋さんに非が無いのに謝罪をしなければいけなくなり、お客さまはガッカリして帰るということになるでしょう。
 偶々、私が製造業とサービス業にいたということで実話に基づいて例を二つ挙げましたが、本を作って販売することに関わっている方々はもっとたくさんおりますし、私一人の都合で締め切りを遅らせると、多くの方に迷惑をおかけすることになってしまうのです。 

 また、人生経験上、お願いごとを一つ引き受けると、追加で一つ、更に一つと増えていくものです。最初の一つを引き受けたら、別の方からのお願いごとも引き受けなくては不公平になってしまいます。
 結果的に、声を上げたもの勝ち(これはいいんですが)で、遠慮したもの負けになってしまいます(かつて、声の大きい人に自分を殺されて来た人間として、これは耐えられないのです)。
 なので、本業以外のお願いごとは、お引き受けが難しいことを、予めご了承頂けますと幸いです。
 例外として、その時の仕事の状況や、諸々を鑑みて動くことはあるかと思いますが、基本的には、現状では難しいと判断して下さいませ。

 そして、当方ではリクエストもお受けしない方向にするつもりです。
 例えば、「AとBを恋仲にして下さい!」というリクエストと「AとCを恋仲にして下さい!」というリクエストがあったとしたらどうでしょう。
 私は、どっちにしたらいいかをさんざん悩んだ挙句、B派とC派に忖度して、Aは誰とも恋仲にならなかったり、AとDを恋仲にするかもしれません。たとえ私が、AとBを恋仲にしたいと思っていても。
 そうなってしまうと、物語として正しい姿ではないのかなと思います。
 この場合は、「~して下さい!」(リクエスト)ではなく、「AとB(もしくはC)が仲良しなところが好きです!」(感想)くらいにして頂けると、蒼月が誰も得しない忖度をしなくて済むのではないかと思われます。
 とは言え、蒼月作品は恋愛とは程遠いものばかりなので、上記の例が参考になるか分かりませんが……。

 それと、大変心苦しいのが、「~の続きを書いて下さい!」というものです。
 生々しい話になりますが、出版社さんから出る本は、全てのコストを出版社さんが背負っております。なので、生殺与奪は出版社さんが握っておられます。著者の一存ではどうにもならないのです。
 こちらの解決策としては、ひたすら売上数を稼ぐか、出版社さん経由のファンレターを送って頂くことが挙げられます。
 ただし、偶に、それらがあってもどうしようもないこともあるので、世の中は難しいものです……。
 また、出版社さんによって方針も大きく違うので、一概にはどうとも言えないのです。


 思いのほか、長くなってしまいました。
 ここまで読んで下さった皆さま、本当に有り難う御座います。
 8月24日発売予定の『華舞鬼町おばけ写真館 灯り無し蕎麦とさくさく最中』(六七質先生のカバーイラストが、今までとまた違った雰囲気ですごく良いですよ!!)で遂に30冊目となります。そして、翌日25日が4周年記念日ですね。
 色々と書いてしまいましたが、今後もより一層、皆さまに楽しんで頂ける作品作りを目指したいと思いますので、引き続きご愛顧頂けますと幸いです。

よろしければご支援頂けますと幸いです! 資料代などの活動費用とさせて頂きます!