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4月10日のroro「マイナンバー2」

国民ひとりひとりにIDを割り振って管理しよう、という試みは色々試行錯誤されていたみたいで

古くは「国民総背番号制」のように呼ばれていたみたいです。

その頃は「ID」と言われてもわからないから「背番号」と呼びあらわしていたんでしょうね。

その後も、納税者番号を割り振ろうとしたんですけど、これは税務署単位で管理するというもので、引っ越したら追跡できなくなるなど番号としておそまつなものでした。

どうも国民の方からは番号を振るな、管理社会だ、という反対の声が大きく、

反対派に配慮しまくった「住基ネット」を考え出すのですが、これは民間企業が使用できない、など使いにくいものでした。

でも反対派にいくら配慮しても、住基ネットは違憲訴訟などを起こされまくって良いイメージが無くなってしまいます。

そして年金納付記録問題です。せっかく住基ネットを作ったのに、問題が発生するまで社会保険庁は年金記録と住民票コードとの紐づけをまったくやってこなかったそうです。(それはそもそもだめでは?)

年金システムの問題点が浮き彫りになり、また住基ネットの悪いイメージを刷新する意味でも、新しい呼び名としてマイナンバー制度が始まった、ということのようです。

米国や韓国など、先んじて導入されていた国では、番号を教えて個人認証とする方式でしたが、「なりすまし」の問題がありました。

マイナンバーではこの「なりすまし」を防ぐため「カードに本人写真」とか「暗証番号」とか「ICチップ内蔵」とかいろんなセキュリティ対策を行ったので先行の制度よりすぐれている、という触れ込みです。

ところがご存じの通り、作成が面倒なためぜんぜん普及していません。

また、個人認証は「ほぼ全員がこのカードを所持している」とかになってはじめて使い物になるので、現状使い物にならない、使い物にならないならカード作らない……というダメな流れに入ってしまってるようです。

この件にかぎらず、国は子供をあやすような態度を取りすぎだと思いました。国民を「道理がわかっていない相手」だとして、うまくなだめすかして導入しようとする。双方にたいしていい傾向ではないと思います。

もちろんその要因になっているのは、反対の声の苛烈さでしょうね。「政府に色々やってほしい!」「政府に色々やってほしくない!」みたいな相反する要求が起こってしまっていることが、結局子ども扱いを生じさせているのでしょう。

今後どうしていけばいいのか、は正直最初につまづいてる気がするので、よくわかりません。もう少し簡単に取得できるような手順に変えていくべきだとは思います。

いろいろ問題は残っていますが、私はこの番号の試み、進めていけばいいのではと思います。

民間企業になら「引き落とし可能な口座との紐づけ」が簡単にできるようになっているのに、国に「振り込み可能な口座の紐づけ」くらいあってもいいんじゃないか、バランス的に、と思うのです。

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