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今日も沿えなかった

ケアの仕事をするうえで、よりあいの村瀬孝生さんは遠くに見える灯台のように、いつもそれとなく自分の居場所を確認するためのベンチマークにしている方のひとり。

たまたまSNSでこの動画を見て、その日の自身のケアを振り返ってみた。

午後のあるできごと。

買い物に行きたいというRさんの要望に応え、2人で車に乗り込んだ。
昨日産直で買ってきた梅の実のヘタを取ったので、梅シロップを作るべく、氷砂糖を買いに行きたいと思っていたのだった。
すると、玄関先でHさんが出かけたそうに外を見ている。
RさんとHさん2人との買い物はなかなか難易度が高いが・・・と思いつつ、玄関に戻ると、Hさんは出かける予定だった車とは違う車の方を指さす。
すでにRさんが乗り込んでいる車に誘導しようとするも、Hさんは応じてくれない。
結局、今日中に梅シロップを作りたいというミッションを優先し、Hさんをい置いて、Rさんと2人で買い物に行くことにした。

道中、Hさんが乗りたがった車にRさんに移ってもらうことが可能だったのではないかとか、もう一人のスタッフに応援を頼めば、買い物もむずかしくなかったのではとか、そもそもシロップ作りは明日でも間に合ったかもとか。
実はHさんのやりたいことを叶える方法はいくつもあったのではということに気づく。

自分がやりたいミッションを完遂することよりも、利用者さんのやりたいことに沿うこと。
そして何より、そこで起こる不確実な出来事に積極的に開いていくことこそ、自分がやりたかったことではなかったかと、反省した。

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