登壇する時に僕がしている33のこと
慣れている人にとっては当たり前のことですが、それまでは事故りやすいので、まとめてみました。
依頼いただいた時(引き受けるか判断する段階)
1.「イベント趣旨と依頼理由」を確認する
何を狙いとしたイベントなのか。終わった後に参加者がどのような状態になっていればいいのかを確認します。単に有名企業だから依頼しているんだろうなということや、イベント趣旨によっては「なんで僕に依頼したのだろう?」というものもあるから。
2.「イベント名」を確認する
そのイベント趣旨なのに、こういうイベント名称で大丈夫?誤解を招かない?期待値を上げすぎじゃない?と不安になることがあるから。
3.「参加者の特徴・属性、想定人数」を確認する
自分(会社)にとってメリットがありそうか判断するため。あと、その趣旨のイベントでこんなに人数集まるの?とツッコミ要素がないか判断するため。
4.「話す時間」を確認する
え、パネルセッション4人で20分?無理!ということがないか察知してツッコミ入れるため。
5.「メディア掲載の有無、掲載時は事前確認・修正の可否」を確認する
え、載ってるの?聞いてなかったよ!こんな主旨で話してもないし!ということを回避するため。
6.「登壇料の有無・金額」を確認する
一応確認します。実感値としては、登壇料がある時の方が主催サイドが事前準備など抜かりない気がします。会社の人として登壇する場合は、会社としてメリットがあれば無料で登壇します。個人として依頼された場合は ①趣旨に賛同できれば、②依頼者にご恩があれば、③その他メリットがありそう、いずれかに該当すれば登壇します。
7.「有料イベントかどうか」を確認する
有料イベントの場合は、参加者がどれくらいの金額を払って申し込んでいただくのか認識しておきます(無料・安価だからといって手は抜きませんが)。
8.「ほかに、一緒に登壇する人(or会社)」を確認する
持ちかけ中でもいいのですが教えてもらいます。ぶっちゃけ、この人と並ぶと自分のレピュテーション的によろしくないってこともあります。持ちかけ中だった場合は、正式に引き受ける前に最終確認します。キャスティングに困っている場合は「この人とかいいんじゃない」とアドバイスすることもあります。
9.「アンケート配布の可否」を確認する
自分が話した内容がどのように受けとられたか、意図通りに伝わったか、何が刺さったのかなど気にしますので、可能であれば配布・回収をお願いするようにしています。
10.「宣伝資料の配布の可否」を確認する
会社の人として登壇する場合は確認します。
お引き受けした後、登壇数日前までに
11.「参加者への広報内容」を事前確認する
参加者がどんな期待値でお越しいただくのか。「自分自身に依頼された際の趣旨」と「実際の告知内容」は一致しているか。これが一致していないと「あの人は期待していたことを話してくれなかった」となってしまう。おお怖い。
12.「マイクの有無」を確認する
地声って大変なんですよね。一応聞いておきます。可能なら準備していただきます。
13.「スクリーンの大きさ」を確認する
パワポで使う文字の大きさを配慮。たまにスクリーン小さいことありますからね。
14.「タテヨコ比」を確認する
指定がある場合は16:9か4:3か確認します。あとで作り直しは避けたい。
15.「資料送付の必要の有無」を確認する
送る場合は、部数・送り先・到着締切。内容や目的にもよりますが、僕はなるべくハンドアウトは準備するようにしています。ハンドアウトを配ると話を聞いてくれなくなってしまうという声もありますが、それは話がつまらないからです。
16.「PCは持ち込みか、主催サイドのものか」を確認する
僕は「Nono Sans CJK JP」というフォントを使うことが多いので、可能であれば自分PCを持参します(そのフォントが入っていないPCがほとんどなので)。
17.「PCの接続端子」を確認する
投影できないという大事故を防ぐため、接続端子は必ず確認します。変換プラグも持参します。
18.「当日の待ち合わせ」を確認する
時刻と場所、担当者と緊急連絡先をテキストで送っておいてもらいます。初めて行くところは事前にきっちり経路を確認し、(臆病なので)先方指定の15-60分前には着くようにしておきます。
資料作成の時に
19.「可読性第一」で作る
たまに社内の資料をそのまま投影されることを見かけますが、文字が小さくて読みづらいのでやめたほうがいいです。稟議資料としてつくるもの(紙前提)と、投影前提のものは別物です。
20.スライドの下部15%を空けておく
スクリーンの位置が低い会場だと、前方に座っている人の頭でスライド下部が見えないということもあるので。低くないと分かっていれば画面いっぱい使います。
21.アニメーションをつけずに作る
つけると覚えておかなければならない(でも忘れる)ので。
22.音声データ・動画は使わないで作る
事故の元です。できる限り使いたくないです。外資系企業がブランドムービー流そうとして事故るあるあるです。
23.話すことはスライドに盛り込んでおく
資料だけ一人歩きしても誤解を招かないように、後日Speaker DeckやSlideShareに載せてもそのまま通じるように、「口頭補足を前提としたもの」にしないようにします。
24.作った投影データはクラウド上にバックアップしておく
当日のPC破損などに耐えられる状態にしておきます。会社ルール的にOKであればUSBメモリにも入れておきます。あとPDF形式で保存しておけば、当日までスマホ上で自分で確認しつつ脳内リハーサルできるのでおすすめです。
25.練習する
初めて話す内容は必ず自分リハします。声に出して、時間通りに話せるか。スライドのつなぎはちゃんと話せるかなど。練習をおろそかにする人は上達しません。 ※アドリブ系の時はしません。 ※練習しない方が面白い人はしなくていいと思います。
登壇当日に
26.絶食する
登壇前5時間は食べません。声の通りが悪くなるので。
27.水を持参する
用意されていないことがあるので油断禁物。ここらへん、僕は主催者を信じすぎないようにしています。
28.喉をメンテナンスする
当日までもちろん体調には気を使いますが、調子が悪い時は蜂蜜をそのまま飲みます。効きます(個人差あります)。
29.到着後はすぐにPCの接続を確認する
到着早々、正しくスクリーンに投影されるか確認します。最後までスライドを回し、見えづらい箇所があったら直前に修正します。一番見えづらそうな席からどう見えるかも確認します。
30.仕込んでおく
前の方に座っている人(意欲が高いことが多い)に、質疑応答の時に簡単なものでいいので質問してもらうようにお願いしておきます。知人がいたら、いい感じにリアクションいただくようお願いします。
31.終了後に名刺交換・個別相談行列を作らないようにする
後ろに並んでくれている人の迷惑にならないように、応答をコンパクトにします。
事後に
32.アンケート内容を確認する
改善の積み重ねは大事。実感値1/50くらいの確率で変なコメントありますが、そういうものです。
33.エゴサする
一応。アンケートに書かれていない声を探るために。
さいごに
ということで、登壇者は結構がんばっているので、主催者の皆さんもがんばってください。いいイベントが増えるといいな。
※エグゼクティブとか、本当に話がうまい人は手ぶらでどうにかできるでしょうけど、僕は不器用なので毎回がんばります。
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