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読書録📚同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

ちょっと先の子育て(小学生〜)を学ばせてもらっている石田勝紀さんの本、Kindle Unlimitedで発見したので読んでみました。

同じ勉強で、できる子とできない子の違い


学びには3つのタイプがある。

①授業を受けていても学んでいない人
②授業だけが学びの人
③寝ているとき以外、日常すべて学びの人

①は全体の69%、板書と聞く"作業"のみ。5段階評価3以下の層。

②は全体の24%、授業と予習復習、宿題など、勉強する時間は学ぶ。評価4レベル。

③は全体の7%、彼らの学びは授業や勉強だけではない。人と話すとき、テレビを見ているとき、街を歩いているとき、あらゆる時間に考え、自分の意見を持つ習慣を持っている。
つまり、日常のあり方に大きな差がある。

授業だけが学びの人は「両立」という言葉を使う

「勉強と学びの両立」
「仕事とプライベートの両立」
授業だけが学び、仕事中にだけ学んでいる人は「両立」という言葉を使う。

逆に、できる人はOFFタイム(通勤通学途中、休日、趣味、カフェでゆったりしているときなど)で得られたアイデアや思考、スキル、方法をONタイム、すなわち仕事や勉強をするときに自然と応用できている。
つまり、表面的なオンとオフはあっても、意識・無意識の世界では境目がない

できる人は「頭脳のOSのバージョンが高い」

たとえば読解力を例に取り、

設問
I don't like Ken, because he is always late for school. を訳しなさい。

読解力のない子
→「私はケンが好きではありません。なぜなら、彼はいつも学校に遅刻するからです」
と直訳し、次の問題へ進む。

読解力のある子
→「遅刻ぐらいで、なんで嫌いになる必要があるんだ?」と考える。

つまり、読解力は、「字ヅラだけを追っている子」と「意味を理解する子」の違い。

意味を理解する力は、あらゆる場面で発揮されるため、どのような科目・分野、さらには仕事、日常生活でも発揮される。
つまり、一事が万事の力

OSをバージョンアップする2つのアプローチ

OSの違いは、"考えているか""考えていないか"の差異によって生み出される。
つまり、日常的に「考える」ことができるようにする。

考える力をてにするためアプローチは以下の2つ。

①疑問をもたせる
②まとめさせる

考える力をつける「マジックワード」

①「疑問をもたせる」マジックワード
・なぜだろう?(原因分析力)
・どう思う?(自己表現力)
・どうしたらいい?(問題解決力)

②「まとめさせる」マジックワード
・要するに?(抽象化思考力)
・たとえば、どういうこと?(具体的思考力)

③さらにOSを強化するマジックワード
・楽しむには?(積極的思考力)
・なんのため?(目的意識力)
・そもそも、どういうこと?(原点回帰力)
・もし〜どうする?(仮説構築力)
・本当だろうか?(問題意識力)

書籍には、声掛けの実例が載っておりイメージが湧くので気になる方読んでみてください。ビジネスの現場での例も。

所感

マジックワード、子どもというより自分に使いたい。
ママボランで自己内省や相手への問いかけをするなかで前よりは日常的に使うようになってきたが、意識的に使いながらトレーニングしていきたい。その副産物として、子どもとの会話で自然と出てくるといいな。

下のリンクは、こんな子育てしたい!と思う個人的おすすめ子育て本なのですが、今回のマジックワードたくさん出てきました。

You Tubeに出てくる著者の息子アレックス君の、意見を言える力が凄まじいです。


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