9/20 RWC 日本vsロシア戦

観戦から1日明けて気づいたことがある。それは「ミスはしないに越したことはないが、いらないミスなど存在しない」という考え方である。また一つ「紳士のスポーツ」の恩恵を受けたというところだろうか。

・9/20の試合の流れ

序盤から日本代表には”ミス”が多く、対するロシア代表はベテランのユーリ・クシュナリョフを中心に「ロシアらしいラグビー」展開した。前半38分にWTB松島が2本目のトライをあげるまで、ロシアムードであったといっても過言ではない。そのまま前半を12−7で折り返す。そして後半戦、ロシアは前半と変わらないゲームメイクだったが日本代表の動きが良くなった。攻撃の速さが上がっていき、それにロシアがついていけなくなっていった。46分のFLピーター・ラブスカフニの鮮やかな独走トライを皮切りに徐々に日本の流れになっていき、日本は、PR中島イシレリやPR具智元の投入…等といった「戦略的交代」を挟みながらロシアに先手を取り続けた。SO田村の2本のPG成功、WTB松島の(自身のその日3本目の)トライ、(田村と交代で入った)SO松田のコンバージョンゴールの成功で最終スコアを「30−10」にまであげ、勝ち点5点を獲得した。


・日本代表にミスが多かった理由

「自国開催」「開幕戦」「格下相手」といった数々のプレッシャーは計り知れないものがあったに違いない。そういったプレッシャーの大きさたるや、何度も練習したプレー。何度も想定した場面。慣れ親しんだグランド。そういったアドバンテージをなくすに等しかったのだろう。

そういったジャパンの立ち上がりの悪さは、試合後数々のメディアで「いらないミス」などと称されたが、果たしていらないミスなど存在するのだろうか?

もちろんミスはしないに越したことはない、しかし今回起きた数々のミスがあったからこそ後半の日本代表の素晴らしい試合の組み立てが生まれたし、この後の日本戦で力を発揮する選手が増えていくのだと思う。

「プレッシャーがかかってイージーなミスをした」と考えるか

「プレッシャーのかかる状況でちゃんとイージーなミスができた」と考えるか、

今のジャパンのマインドは後者のように僕は思う。


・ロシア代表強かったよねってはなし

正直、初戦の感想はこれに尽きる。強かった、ロシア代表。かつてのジャパンなら容易に敗北が想像できるくらいの勢い魅力を持ったチームである。試合当日、僕は、とある場所で試合の注目ポイントや選手、試合の流れなどを解説する役目を担っていたが、ラグビー初心者にこれだけは伝えたかった。

「ロシアは弱くないです!!」

これからどんどんこのセリフを発信していく機会は増えると思う。フライハーフ(SO)のユーリ・クシュナリョフや、同ポジションのラミーリ・ガイシン、FBのワシリー・アルテミエフ、FLのタギール・ガジエフ(堀江を仰向けに倒すタックラー)など日本ファンの心を鷲掴みにしたプレイヤーも少なくないと思う。改めて素晴らしい開幕戦を演じた両チームに敬意を表したい。ありがとうロシア。ありがとうジャパン。

結びに…

日常生活においても「いらないミス」なんてきっとないんです。ミスをしたら「ミスができた」と喜べばいい。そして、

「なぜ起きたか?」「自分が今どういった状況にあるか?」「どういった心理状態、または肉体的な要因は何があげられるか?」

きっと、ミスをしない人間が偉いのではなく…ミスした後にこういったことを考えられる人の前にだけ、目的に向け「進むべき道」が標されていくのではないでしょうか?

日本の目標はベスト8進出!!頑張れーーにっぽん!!!(^-^)/

                      

                

2019/9/21 青臭いぞ須山(松竹芸能)



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