ピンネタ:デッカイパン
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・【22分で適当に作ったピンネタ「デッカイパン」】
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何か僕が食べたいデッカイパンって、そんな無いなぁ。
デッカイパンって切っていない食パンばかりで、
そういうことじゃないんだよなぁ。
デッカイパン界隈、切っていない大きいパンが多すぎる問題だ。
僕だったらまずデッカイパンに餡を入れるなぁ。
餡こそ案、みたいな、
コピーライターがコピーライティングしやすいように餡を入れてあげる。
何餡にしようかな、こしあんがつぶあんか、それ以外にウグイスあんか。
……ここはちょっと豪勢に、ウグイス嬢が作ったあんにしようかなぁ。
いや! ウグイス嬢が「あん」と言った声を入れようかな!
そうすると『あん』という名前の人は結構買うんじゃないかな!
いやでも『あん』という名前の人はちょっと日本人には少ないかぁ。
もっと一般的な『鈴木』とかにしようかな、
ウグイス嬢も『鈴木』は言い慣れているだろうし。
いやでも鈴木なら『イチロー』のほうがいいかなぁ。
ウグイス嬢も『イチロー』と言いたいだろうし。
よしっ、決めた!
ウグイス嬢が「イチロー」と言った声をパンに入れよう!
これはもう野球ファンじゃなくても嬉しいよね! イチローは!
イチローってみんな大好きだからね! 僕も大好き!
普通にニッチローも好きだし!
さてと、デッカイパンの目玉もできたし……って!
それだけじゃ物足りないよ! いやイチローはすごいよ!
イチローはすごいけども、やっぱりこれだけじゃ満足できない日本人だよ!
やっぱりチョコでコーティングされているといいよねぇ、
いやでも夏はチョコ溶けちゃってベチャベチャになるかぁ。
何でコーティングされているほうがいいかなぁ。
クリームなら溶けないかな、いやいや、
それならウグイス嬢の日焼け止めクリームのほうがいいかも、
そっちのほうが女性も参考になるだろうし。
どういうの付けているんだろう、って、気になるからね。
デッカイパンも焼けすぎは良くないからね、体に良くないらしいね、
ただウグイス嬢って日焼け止めクリームを塗るほうの人だっけ?
いやでも野球場に一人ずつ住んでいるわけじゃないだろうから、
きっとやって来ていると思うんだ、だから日焼け止めクリームは塗る!
この案に賭けよう! いやでも野球場に住んでいる可能性もある!
いいや! 来ている案に賭ける!
コピーライターの
「わざわざ来ている、時代来ている」が正解のほうだと思おう!
よしっ! じゃあ決定! 決定的だ!
結構僕好みのデッカイパンになってきたぞー。
あとは何がいいかな、何があるとテンションが上がるかな。
やっぱりクイニーアマンみたいに、何かが染みていると嬉しいなぁ。
ティラミスの原液とかね、そういう何かが染みているといいなぁ。
う~ん、ちょっと浮かばないなぁ、
浮かぶのは最期に見たウグイス嬢の切なそうな笑顔だけ。
あのウグイス嬢、いや彼女はそう言えば、
家から野球場へ行くスタイルだったなぁ。そうだった、そうだった。
それにしても何で彼女は、
自分が全盛期だった時代に帰ってしまったんだろうか。
タイムマシーンに乗って僕から去ってしまったんだろうか。
僕が不甲斐ない男だったからかな……あの試合で、
ホームラン、打てなかったからなぁ……ダメだ、
こんなこと考えても仕方ない、あんな約束するからだ、僕が悪いんだ。
もう彼女はこの時代にいないんだ、
自分が全盛期だった時代にまた帰ってしまったんだ、
だからずっと残しているこの蜂蜜も捨てないといけないんだ……そうだ、
この蜂蜜をデッカイパンに染みこませて、有効活用してしまおう。
彼女が喉を労わるために使っていた蜂蜜でデッカイパンを染みさせ。
じゃあこれで僕のデッカイパンは完成だ……ん?
目の前に時空の歪みが……って! わぁぁぁああああああああああああ!
アイコ! 何でまた僕のところへ戻ってきたんだ!
君は全盛期に戻ったんだろ! そこでまたウグイス嬢しているんだろ!
……あっ、そうか、蜂蜜を取りに来たんだね、ぬか喜びしてしまった、
ちょっと使っちゃってゴメン……えっ、弁償してほしい?
でも僕、蜂蜜業者と仲良くないから……ナベツネの連絡先しか……えっ、
これからゆっくりでいい? でも君はまたすぐ帰るんでしょ?
……! やっぱり僕と一緒にいたいっ? 本当にそうなのかいっ?
ありがとう、僕も君と一緒にずっといたいよ、ありがとう……。
コピーライター
「わざわざ来ている、時代来ている」