お題、ボードゲーム1本目

タイトル【ツバ吐きボード】

「そ! そんな! 今日はおニューの靴なのに!」ほど衝撃的ゲーム完成!

【ツバ吐きボード・説明書】
このゲームは食紅を口に含み、ツバをボード上に吐き、
陣地を広げていくボードゲームです。
己の食紅で時代を作れ!

「た! たまらん! こんなゲームを待っていたんだ!」ですって!

【ルール】
このゲームは食紅を口に含み、ツバをボード上に吐き、
陣地を広げていくボードゲームです。
己の食紅で時代を作れ!

「こ! 恋焦がれる! この想い!」と爆走する政治家の勢いだぜ!

【俺のターンの話】
俺のターンの時に食紅を口に含みましょう。
そして一時間以内にツバをボード上に吐きましょう。
この時、ツバの量が多ければ多いほど陣地を増やせることは、
考えれば分かることですよね? それくらいは大丈夫ですよね?
OK、ガッツリいきまっしょい。
食紅は事前に自分で買ってきたほうがいいことくらいは分かりますよね?
いやいや買ってきた袋に入っていませんよ、食紅農家じゃないんだから。
こちとら食紅農家じゃないんだから自分で用意してください。
もう、大人、でしょ?
ツバ吐きボードするのは大人でしょ?
意中の子と一緒に遊ぶんでしょ? やることやってんね!
OK、ガッツリいきまっしょい。

「じゃ! じゃあジャンキーってことでいいよ!」と認める気持ちも……。

【オマエのターンの話】
俺が俺のターンになると、食紅を含んだせいで喋れなくなるので、
喋られるオマエが面白い話をしてください。
こういうのは共同作業ということはさすがに分かりますよね。
OK、ガッツリいきまっしょい。
どうせ意中の子と遊ぶわけですから、面白い話くらいは持ってますよね。
いやいや買ってきた袋に入っていませんよ、ギャグ漁師じゃないんだから。
こちとらギャグ漁師じゃないんだから自分で用意してください。
もう、大人、でしょ?
もう星には届かないこと、分かっているんでしょ?
いくら手を伸ばしたって彼らにはなれないこと分かっているんでしょ?
やることやって小さな幸せの砂を拾い集めるだけなんでしょ?
OK、ガッツリいきまっしょい。

「や! やることやってんね! いいんじゃないのかな!」って、

言ったけども、

彼が私を選んでいないことが、

とても悔しくて、

ねぇ、

ねぇ、

何で私じゃない人とやることやるようになったの?

何で私じゃダメだったのかな?

何で私との恋愛は上手くいかなかったのかな?

まだ子供だったから?

それなら社会人になって出会いたかったよ。

酸いも甘いも噛み分ける大人の時に出会ったら違ったのかな。

「うるさいな」

えっ?

「じゃあ別れればいいんだろ、今の彼女と」

「き! 聞いてたのっ? 独り言だと思ったのに!」

「バカ、聞かれたくない言葉は心の中で言うんだよ」

「……」

「本当にバカだよ、すぐバレるような嘘をついてさ。
 聞いてほしかったんだろ? 俺にさ……でも」

「でも?」

「それ以上のバカは俺だよ、オマエの良さに気付けなくてさ。
 やっぱ一緒にいる時、楽な気持ちになる相手が一番だよな!
 マジのメスゴリラは気が休まらないわ! 今度動物園へ返しに行くわ!」

「じゃ、じゃあ……!」

「俺、天才じゃなかったわ、
 マジのメスゴリラと結婚するような天才じゃなかった。
 でも今は凡人で良かったと思っている。オマエと釣り合うからさ」

「ちょっとぉ、私だって結構 *イケてるほう なんだから」

(*:素手でホワイトタイガーを裂ける)

「まあそれは知ってるけどさ *」

「ちょっとぉ! 急にアナルを見せないでよ!」

「ほれほれほれほれほれー! *」

「バカぁ! 掘らないってぇ!」

「そうじゃないって、惚れ、惚れてくれってことだよ *」

(*^_^*)

(*^〇^*)「ちょっとぉ! 照れるぅー!」


・(舞台が暗転していく)

OK、ガッツリいきまっしょい。