第9回 IAIGIRI4勝
(読まなくても全然大丈夫ですが、一応ルール説明を載せておきます)
瓜坊
《さぁ、始まりました、
第9回、必勝! 瓜エアバトル!
出場者はこちらの2組です》
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【出場コメント】
初出場! ダメグラ!
「まあ適当にやって、どうなるかってとこですね」
4回目の出場! IAIGIRI!
「MM-1に出したものを手直しした漫才です。」
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《それでは結果発表に参りましょう》
ダメグラ
401KB
《バカなりに頑張りました》
IAIGIRI
465KB
《高得点です!》
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《それでは勝者の発表です!》
《IAIGIRI! 最多連勝記録更新!》
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IAIGIRI
《本人の優しさ溢れる漫才!》
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看病
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A:最近ですね、漫画やドラマとかにハマりましてね、
その中で、病人を手厚く看病してるシーンをよく見かけるんですよね。
B:ありますね。
A:羨ましいなぁ、と思いましてね。
大人になってからは、そういうこと一切無くなりましたからね。
今だと熱出した時は、一人でうなされながら寝ているから寂しいものですよ。
B:………。
A:ん?どうした?
B:………なるほどねぇ。
A:えっ?えっ?
B:おっ?あれ?お前顔真っ赤じゃね?
A:いえ、平常ですけど。
B:ちょっと、おでこ触らせてよ。(ピタッ)熱っ!これ、平常な人の温度じゃないって!
A:………何言ってるの?
B:ちょっと熱測らせて。77.7℃……!凄い熱!!辛いだろ?今すぐ横になりな。
A:いや……、あの……、まさかとは思うけど、俺の言葉真に受けて今から看病ごっこしようとしてる……?
言っとくけど、あれフリじゃないからな!!
B:なりな!!!
A:は、はい!!!やっぱり、そうだ俺の言葉真に受けてる……(横になる)
B:全くこんな無茶してまで、観客の前で漫才するとか、どんだけ凄い根性持ってるんだよお前。
A:………あの、ちょっといい?お前さっき77.7℃って言ってたけど、パチンコにハマってる?
後さ、もし本当にそんなに熱あったら、病院送りどころか地獄巡りするレベルだぜ?
B:熱でうなされてるせいでか、戯言が多いな……。大丈夫かな……。
A:………都合が悪くなると、こうやって話を聞いちゃくれないよコイツ。
B:取り敢えず、こんな邪魔な物は片付けておこう。
A:おい、センターマイク片付けるな。
B:寒いだろ?しかし、この部屋本当に何にも無いじゃん。
A:部屋じゃねーよ、ステージの上だよ……。
B:あー、毛布どうすっかな。仕方ない、押入れにあるの取ってくるから暫く俺のスーツでも着て暖まってろ。
A:絶対休憩室にあるベッドの毛布掻っ攫っていくつもりだろ。
B:じゃ、ちょっと楽屋まで一っ走りしてくるわ。(タッタッタッ……)
A:えっ!?マジで俺一人、横になって待ってるの!?おい、ちょっと…。あーあ、行っちゃったよ。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………すいません、観客の皆様。こんなことに付き合って頂きまして。
…………。
…………。
…………何この羞恥プレイ。
…………。
…………。
B:ただいまー。
A:あー、やっと帰ってきた……。
B:ほら、毛布だぞ。
A:わー!ありがとう!これでやっと全身を隠す事ができるよー。
B:それと、台所に置いてあった弁当に水を入れて、お粥作ってきたぞー。
A:台所じゃなくて楽屋に置いてあった弁当が、ビショビショなだけじゃねえか!お粥バカにするんじゃねーぞ!
B:ほら卵粥だぞ。ほら、食えよ。
A:おい、それ卵焼きじゃねーか。揚げ物も入ってるから消化に悪いし、
こんなの食べたくないわ!持って帰れよ。
B:我侭だなー。あっ!そういえば、よくよく考えたら氷枕忘れてた!おい、そこの集団泥棒!ボーッとしてないで氷枕持って来い!
相方が危機的状況なんだぞ!野次馬のようにボーッと様子を見てるんじゃない!
A:おいそこ!観客をなんていう言い方するんだよ!泥棒はどっちかっていうと布団掻っ攫ったお前のほうだぞ!
B:はい、そこの右端の人から、氷枕、氷枕、氷枕、氷枕、氷枕、氷枕、氷枕、一人飛ばして氷枕……。
A:あの氷漬けにするつもり?俺は魚か!
B:そっかお前乙姫座だもんな。
A:俺が魚座だったら、遠慮なくやるつもりかい!お前のやってる事にお咎め有り。
B:後やってないと言えば……、そうだ!すいません!泥棒様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?
A:泥棒する奴が、医者してる訳ねーだろ!ギャップがありすぎるわ!
B:てか、お前ブツブツ言わないで寝とけよ。寝ないと熱下がらないぞ?
A:ほらまた、都合が悪くなると強引に話を変えてくるー。
それにこんな大衆の目線の中、気になってなかなか寝れんわ。
B:わかった。じゃ、俺がとっておきのマジック見せるからそれで熟睡しな。
A:気分を盛り上がらせてどうすんだよ!それで眠れる訳ないだろ!
B:熱が下がるマジックです。「ハーーーッ!!」いかがでしょう?熱は下がりましたか?
A:あのな、それマジックっていわないの。気功術っていうの。
B:それでは、私の実力を示すために、相方の脇に温度計を入れます。
もし相方の体温が37.0以下だったら、私のマジックは成功となります。
A:すいません、この馬鹿マジで測ろうとしてるんで1分ぐらいお時間をください。
B:この体温計安い奴だから、15分ぐらいかかるよ。
A:15分もステージの上で測るのかよ!ステージの上で大勢の観客に見守られながら脇で体温を測るって、
どんなシュールな光景だよ!第一、元々熱なんか出てねーからやらなくていいんだよ!
B:まあまあ。りんごをテクノカット風に剥いて上げるから、落ち着いて。
A:お前言葉の意味も知らずに、言葉の響きの良さだけでテクノカットって言ったろ。お見通しなんだよ。
……あのさ、さっきからずっと横になってお前の遊びに付き合ったけど、もう看病ごっこはもういいよ!最初の時より疲れたわ!(起き上がる)
B:あっ、もう看病いいの?
A:いいよ!
B:ところでなんだけど、俺の看病どうだった?物凄く愛に満たされた究極の癒しだったでしょ?
A:自惚れるんじゃねぇ、いい加減にしろ。
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【敗者コメント】
ダメグラ
「本気じゃなかったんで大丈夫です」
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【審査員からのコメント】
ダメグラ
一番面白:キンタマギョーザって言ってりゃ面白いほうの大学生だろ?
面白くん:
全体的に面白かったけど、偏見がすごい!
技術さん:
妄想を書き連ねているだけでしたが、それなりに形にはなっていました。
設定くん:
自宅で偏見妄想しているだけだから設定もクソも無いね。
展開さん:
妄想だけのくせに話が二転三転していて好印象。
ただ悪意が強すぎるところが不快。
オチくん:
最悪。寝落ちとか読んでる人をバカにしすぎ。
納得さん:
特に悪くはないんだけども、嫌な偏見が多かったです!
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IAIGIRI
一番面白:弁当に水を入れて、お粥作ってきたぞー。
面白くん:
全体的に面白かったよ!
技術さん:
漫才の舞台という要素が各所に散りばめられていて、飽きませんでした。
ただ『パチンコにハマってる?』というツッコミは、
これからパチンコボケするフリに感じるので、変えた方が良いです。
777はラッキーな数字として、パチンコ以外にも浸透しているので。
設定くん:
漫才という設定を生かしたコントだと思う。
でも僕は好き。絵がちゃんと浮かんだ。
展開さん:
やるべきことは全部やり切ったという印象。
流れも淀み無く、スムーズだと思います。
オチくん:
印象に残らないオチ。でもまあ別にいいか、という感じ。悪くもない。
納得さん:
読みやすく、分かりやすかったです!
実際に舞台でやって、映えると思いました!
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