エッセイなんてもう書かない

僕は血液のガンと医者から診断され、さらに病気を併発し、入院した。
その時に思ったことが『投稿がしたい』だった。
昔、公募のコンテストに投稿していたが、芽が出ず、辞めてしまった。
でも、もしかしたら死ぬかもしれないとなった時に、
投稿したい気持ちが生まれた。
退院。
そこから僕がまず書き始めたモノ、それがエッセイだった。
難病と診断された話なんてウケるぞぃと思いながら書いたモノだった。
余談だが、
僕はSNSにこの血液のガンの話を何度かしたことがあるが、
一度も治ったとは言っていない。でも、本当にマジで大丈夫なのだ。
いつかそのことも書ければいいなと思うが、ほぼ100%身バレする。
それくらい特殊なことが起きて、最後笑ってしまったので。
いやでも実際、あのキッカケが起きるまでは薬を飲んでも回復しないし、
マジで死ぬと思ったし、医者も僕に対して禁忌とされることしていたし、
経過の部分は本当にきつかった。
……まあ経過のきつかった部分を書き連ねると、
怨霊召喚みたいな空気になるのでこのへんで割愛します。
(明るくいきますよ、ネットなんで)
というわけでっ!
僕はっ!
難病と診断された話なんてウケるぞぃ
なんてテンションになってエッセイを書いていた。
勿論、重要なオチ、つまり爆笑の部分はカットしてエッセイを書く。
エッセイは感動するモノが好まれる。
最後爆笑して僕の悪童さに磨きが掛かった話なんてしないのだ。
しかし僕の感動エッセイ3連発は撃沈することになった。
その中の一つのコンテストに至っては、
そのコンテストからメールが届く度に、本名を間違えられ、
苗字・様・名前の順に書かれ、舐め腐った真似をされている。

僕に”様”なんてミドルネームないから。
だからエッセイなんてもう書かない。
この闘病生活という感動モノがダメなら、僕の持っているエッセイ話は、
家電量販店でウルトラソウルが流れ、何か踊りたくなったので、
誰もいないところを探し、そこで踊ろうと人気のいない奥へ行ったら、
ベビーカーを押しているママさんがいて、そのママさんが、
腰をぐわんぐわんいわせて、踊っていた話、と、
中学生の頃、黒帯のブラジル人に背負い投げされて臨死体験した
しかないので、僕はエッセイなんてもう書かない。