特に印象的な、【金森】と【中嶋】に関するいくつかの記憶の記録(1/2)

双方とも敬意を払うべき友人だが、敬称は略す。
趣味のサイクリングに於ける、特に印象的な2名に関する話だ

【金森】

話は遡る、ついでに荒川も遡るとその場所に至る

河川敷で無賃乗車する輩を、1分毎にスプロケットを一段ずつアウター側に変速して置き去る(!)事が出来た頃の話だ

(シリアスな競技者未満の、中途半端に脚があるが故の恰好のベンチマークだったのだが。それは集光性のようなもので、知らない人間が無言で自分のうしろに収まるようになるのだ)

その日も背後に気配を感じたのだが、結果的にそれが数年を経てこのテキストを書くに至る体験となった。その正体こそが【金森】である

【金森】も招かれざる乗客の一人かと思われたのだが、そうではなかった。きわめて爽やかな挨拶と共に前に出て、概ね2分程度ごとに先頭交代をするルールが生まれた

そのローテーションは暫く続いたのちに秋ヶ瀬公園の上流付近で終を迎えた。またとない体験に対する簡素な礼を伝え、走りながらの握手で別れた

その日こそが千載一遇に思われたが、暫くの後に千載は二遇目以降の機会を得る事となる

今はない古民家カフェに互いに客として訪れていた際に、何れもその存在に気が付いたのだ。あの美しい体験は僕だけが温め続けていたものだと思っていたが、【金森】もまた、それを印象深い体験として記憶していたと教えてくれた

ここまでの内容のみであればアウトプットはしないのだが。昨年末の秋ヶ瀬のイベントで、【金森】が僕のいないところで共通の友人たちにその事を話してくれていたようで。それを嬉しく思ったのが発端であり、行動に起こすきっかけをもたらしたのが後述する【中嶋】である

(2/2)へつづく

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