見出し画像

【シャニマス】FLOWファンの方へのメッセージ

1.はじめに

この記事はシャニマス(アイドルマスターシャイニーカラーズ)とFLOWのコラボにおいて提供された楽曲「ONE STAR」がいかに素晴らしいものであったかを歌詞の観点からFLOWファンの方へ伝えるものとなっております。

FLOWファンの方をシャニマスへ惹き込むという意図はとくにないため、あえて【注意】ネタバレ全開【注意】で書かせていただきます。ではいきましょう。

シャニマスに関する簡単な説明:
アイドルをプロデュース(育成)するゲーム。シナリオに定評があり、シナリオの文量は文庫本にすると軽く40冊以上と言われている。

2.「ONE STAR」

まず「ONE STAR」が生まれる経緯について。

シャニマスの中で「異能系バトルアニメ(架空)の主題歌」を歌うメンバーをユーザー投票で決める「シャイニーPRオファー」という企画が行われました。その楽曲を担当することになったのが、FLOWです。

アニメ主題歌(架空)の企画書

楽曲が公開されるとシャニマスユーザーは盛り上がります。FLOWが作った楽曲を何らかの形で聴いているユーザーは多く、そんな憧れのアーティストの曲を自分たちが応援しているアイドルが歌うわけですから。

……そしてその一方で、「ONE STAR」の歌詞とシャニマスの奇跡的な繋がりに私は感動していました。

3.歌詞×シャニマス

歌詞を全文掲載するわけにはいかないため、一部分を引用しつつ解説させていただきます。ではサビの歌詞を。

進め 進め また僕が始まる
続けと願った夢
途切れた雲の隙間に 流れるひとつの星
消せない光 紡いでいくよ

「ONE STAR」
https://www.youtube.com/watch?v=vDosxAnqKiw

あくまで私の解釈にはなりますが……
ここで言う「消せない光」とは、自分の内にある「諦められない夢」と考えることができます。サビの中にある「雲」は他の部分の歌詞にある自分の瞼(まぶた)や扉とリンクしているのでしょう。

「一度は心が折れかかった気持ち・夢だけれど、諦められなかった。続けと願った」

これがシャニマスと強くリンクしています。と言いますのも、シャニマスの舞台となる283プロダクションという事務所が、再出発の象徴だからです。

283プロダクション社長の独白①
283プロダクション社長の独白②

これは社長の心情に限った話ではなく、アイドル達にとっても同じです。

たとえば……2024年4月から放送予定のシャニアニ(シャニマスのアニメ。先行上映済み)の中で、彼女たちは新人アイドルの登竜門であるアイドルフェス「WING」の優勝に挑みますが、全ユニットがそこで敗北します。そこでアイドル達が敗北をどう受け止め、また前に進むのか……それが物語の重要なキーとなっています。

ゲーム内でのWING敗北シーン

他にも……

2023年に283プロダクションへ加入した「斑鳩ルカ」は、以前に別のプロダクションで活動しており、その中で心身ともにボロボロになっていました。

それでも、まだアイドルを続けたいという『熱り(ほとぼり)』、表現を変えるなら『消せない光』が残っていて……現在も彼女はアイドル活動を続けています。

まとめると、「ONE STAR」はシャニマス内の架空の異能系バトルアニメの主題歌でありながら、シャニマス本編とも繋がりをもつ……とんでもない楽曲なのです。

4.語ろう

前述した「再出発」という要素だけでなく、歌詞の一つ一つがアイドル達に起こった出来事とリンクしています。それを一部ではありますが見ていきましょう。

立ち止まっていた時間が瞼に重くー
私はここで福丸小糸が思い浮かんできました。

中学の3年間を幼馴染とは違う学校で過ごし、高校では同じ学校に入れた……と思ったら幼馴染はアイドルになると言い出す。自分はどうしたら……と、踏み出すことを恐れている。

福丸小糸のアイドルになる前の物語

飲み込んだ涙 足元の羅針盤
ここは「ONE STAR」歌唱メンバーの一人でもある和泉愛依のことを私は想いました。彼女は先日シナリオイベント「VS.」の中でユニットメンバー同士でパフォーマンスを競い、そこで敗北しました。そこで彼女は涙するのですが……それがこの歌詞とマッチしているように思います。

シナリオの説明文「霧を払えば見えるもの」……これも歌詞の「雲」とリンクしているように思えてきます。

「足元の羅針盤」とはつまり自分自身が歩んできた道のこと。これは彼女のソロ曲である「Going my way」と繋がっています。

シナリオイベント「VS.」説明文

「行っておいで」と風が舞う
これは特定のアイドル……というよりは、プロデューサーからのメッセージのように思いました。

舞台を前にしたアイドルへ、プロデューサーにできる最後の仕事、送り出すこと。それを象徴した歌詞であるように思いました。サビの「紡いでいくよ」は、アイドル達からのアンサーであるようにも思えてきます。

「夢色ストライド、どこまでも」

瞼の裏の銀河に 見たのは僕の未来
シャニアニ(シャニマスのアニメ)の中で、これと全くと言っていいほど同じシーンが登場します。

アイドル達が目を閉じ、未来にある自分たちのステージをイメージする……そんなシーンです。そのステージは自分達の輝きだけではなく、ファンの持つペンライトで彩られ、まるで星空のように見える……ここを初めて聴いた時、こんなに繋がることってあるんだ……と凄く驚きました。

シャニアニ第3章予告より

「ONE STAR」
「ONE STAR」というタイトルそのものもシャニマスを強く意識してつけられたものだと思います。283プロダクションの中心となるユニットの名前が「イルミネーションスターズ」なのですが、これは自分を1つの星に見立ててそれが繋がることで星座や星空となることを表しています。

283プロダクションという事務所名やゲームタイトル「シャイニーカラーズ」もそれと近いですね。自分を1つの羽や色として、それが集まることで翼やより大きな何かになる。

この曲もシャニマスというコンテンツの「1つ」になるような、そんな願いがあったのかもしれません。「紡いでいく」という歌詞からそんなイメージを感じます。

5.おわりに

その気になれば歌詞全てにシャニマスとの繋がりを見出すこともできますが、一旦それは置いておくとして……ここでFLOWのKOHSHI様、TAKE様からのメッセージを載せさせていただきます。

今回のコラボ、絶対に間違いなく100%確実に、シャニマス開発チームの中にFLOWファンがいます。

さらに言わせていだければ、我々ユーザーの中にもFLOWファンがいます。きっとそんな「好き」のエネルギーで今回のコラボが生まれたって私は思います。ひょっとしたら今回のコラボでまた新しい「好き」が生まれたかもしれません。

……ってことをFLOWファンの方に伝えたくて記事にしました。FLOWの「ONE STAR」はシャニマスに繋がる素晴らしい楽曲で、それはきっと「好き」で生まれたんだよ、ってこと。

以上となります。
ではでは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?