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近況なンだわ - 今日も釣れねえンだわ

 もう随分と更新が滞ってしまった。非常に良くない。「何か記事にするなら、それなりに読み応えのある内容にしないと」などと思っていたら、それが呪いとなり更新自体できなくなってしまっていた。
 思ってみれば釣りなんてのは、釣れたか釣れなかったかが記事のメインになるし、語ろうと思えばいくらでも語れる反面、釣りを知らない人にはまったく面白みのない内容になってしまうので、記事を書くために制約を課すと書けなくなってしまうのは自明だった。
 何をとりかかるにしてもそうだが、まずは質より量だ。量がない状態で質など考えても何も生まれなくなるだけだ。別に何でもないことでも、アウトプットがなければゼロである。

 そういうわけで、もっとチラシの裏にでも書くくらいの気軽さで更新したほうがいいなと思い、今日は特にオチやらウケを狙うわけでもなく、書きたいことを書いていこうと思う。なんならこのブログのコンセプトを捨てて、これからは釣りの話題に限らずいろいろ書いていきたい。(今日は釣りメインだが)

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 相変わらず釣りには行っている。最近はホームの釣り場にタチウオが入ってきているのでフカセ以外にもタチウオのルアー釣りをやっている。 
 自分は言うまでもなくSNS中毒であり、釣りを始めた理由の一つに釣りでもやってたらSNSやらブログ映えするんじゃないか的な側面もあったのだが、気づいてみたら釣りという行為そのものの方に夢中になってしまい、SNSやらブログの投稿はほどほどである。

 それにしても40過ぎてから始めて、よくこんなに夢中になったものである。この数年でやってきた釣りといえば、サビキ、トリックサビキ、投げ、フカセ釣り、タチウオのウキ釣り、アジング、ルアー、泳がせ、かご釣りなど、陸でできる一通りの釣りに取り組んでおり、まだやっていないものと言えばヘチ釣りくらいのものではなかろうか。

 そもそも何でこんなに様々な釣り方があんのさ、というと、仕掛けによって釣れる魚が違うからである。不思議なもので、コノシロなどはサビキだと死ぬほど釣れるのにフカセ釣りだとまず釣れない。逆にメジナなどはサビキではなかなか釣れることはないが、フカセ釣りではメインターゲットである。
 したがって、自分の狙う魚を釣るにはそれに相応しい釣り方が必要で、それ以外の釣り方をしても狙う魚はまず釣れないのである。
 そういうわけで、様々な釣り方にチャレンジしてきたわけであるが、やっぱり一番面白いのはフカセ釣りだ。
 フカセ釣りは柄杓で撒き餌をばら撒いて魚を寄せて、その中に一本針のついたウキを垂らして釣る方法である。フカセ釣りのターゲットはメジナかクロダイであり、この2魚種は非常に警戒心が強く、針のついた餌をいかに見抜かれずに食わせるかが重要で、そのために様々な工夫が必要になる釣りである。他の釣り方に比べて工夫するべき要素が多く、状況に合わせて繊細な調整をして釣果に結びつけるのがフカセ釣りの醍醐味である。
 メジナとクロダイは引きも強く大物も狙えることから釣れた時の満足度は非常に高い。
 しかしながら、フカセ釣りのデメリットは荷物が非常に重くなることと、一回の釣行の値が張るということである。フカセで1日遊ぶのであれば大体6kg程度の撒き餌が必要で、その撒き餌を入れるバッカンや柄杓なども必要で、かなりの大荷物になるし、終わったあとの釣具の洗浄にも時間がかかる。
 更にエサ代に2000円ちょっとかかってしまう。まあ、大人が1日遊ぶにしては大した金額ではないが、他にも駐車場台やら、道具代やらいろいろ必要で、頻繁に行くとそれなりの金額がかかる。
 まあ、このエサ代も様々な工夫で安くしたり、場合によっては0円にすることも可能なのだが、それはそれで手間がかかるので、最近は釣行回数を減らして、その代わりちょっと良いエサにするような感じにしている。

 で、その代わりと言っては何だが、ルアー釣りを始めた。フカセは準備がいろいろと大変で1回の釣行にかなり気合を入れて行く必要があるのだが、ルアー釣りであればかなり軽装で行けるし、ルアーも根がかりさせなければ基本的に再利用できるので財布に優しい。その代わり釣れない。マジで釣れない。
 釣りを始めた頃はルアーでやっていたが釣れなさ過ぎて諦めた。しかし、フカセはフカセで前述の通り手間がかかるし、かと言って釣りに行きたい欲求は抑えられないので、「釣れなくてもいいからルアー釣りにするか」と、そういうわけである。

 しかし、釣りを始めて数年、釣行回数も200回くらいになってくると、何か魚が釣れやすくなるコツ(釣れるとは言っていない)が分かってくる。
 釣りを始めた頃、あれだけ釣れなかったルアーでも、今はそこそこ魚が食いつくようになったのである。

 例えばポーカーのプロは1戦だけなら素人に負けることがあっても、何度かゲームを続ければ素人は到底プロには勝てないらしい。釣りも同じように自己の経験から膨大なパラメーターを調整することによって統計的に釣果に結びつくことができるのだ。

 さらに面白いことに、ルアー釣りとフカセ釣りなんて全然方法が違うのに、片方をやっておけばもう片方のコツも何となく分かってくるのである。
 スポーツ選手が別の競技からアイデアを吸収して自分の競技に応用するような感じだと思う。

 ルアー釣りにおいてもフカセ釣りの習慣で繊細なタナ設定を意識するようになるなど、自分のスキルの上達が自覚できて非常に楽しい。

 メジナが釣れたときもターコイズのような色が非常に綺麗だが、タチウオが釣れた時も青く光ってマジで綺麗。タチウオは死ぬと銀色になるけど、釣れたての時は一流の刀のような青光がカッコイイ。
 なんでも、タチウオのこのキラキラはマニキュアのラメにも使われていたらしい。
 しかもこの魚、食うとめちゃくちゃ美味い。タチウオは多分自分の中で一番好きな魚だ。脂の乗ったタチウオをバーナーでちょいと炙って刺し身にすると、もう最高。普通の白身魚にはない濃厚な旨味が口の中に広がるし、魚なのでコレステロールを気にする必要がない。下戸だからわからないけど、多分お酒にもすごく合うと思う。
 タチウオはあんまり普通の居酒屋には置いてない気がするけど、海鮮主体の居酒屋でたまに見かけることがある。その際は是非食べてみてほしい。飛ぶぞ。

 はい、そんなこんなで2500文字を超えてきたので今日はここくらいにしておきたいと思う。

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