五島で魚釣りしてきた - 今日も釣れねえンだわ
釣り人の憧れの都、五島列島。 福江島は江戸時代、五島藩主の五島氏が治めてきた島で、今でも石田城の外堀が福江の中心部に残っている。
そもそも長崎県自体が非常にキリシタンと関わりの深い歴史を持つわけだが、とりわけ福江島の周囲には9島の有人の二次離島があって、隠れキリシタンの里がいくつも点在する。これがまた隠れキリシタンと名を打つだけあって、めちゃくちゃ辺鄙な場所にある。幕府の弾圧を受ける中、隠れキリシタンは信者以外に見つからぬよう、文字通り隠れて辺境に教会を建立し、そこでデウス様の教えを貫いていたのであろう。そんな隠れキリシタンの里も今では五島市の重要な観光資源である。世界中からキリシタンの人などが巡礼にきているそうな。
さて、そんな五島であるが、何を隠そう釣り人のメッカである。憧れのこの地、福江島は岐宿で釣りをしてきた。
徹夜で17時間ぶっ続けで
いや、本当に休憩無しで17時間ぶっ続けである。だってかご釣りとフカセ釣りだから、一度領域展開すると片付けるのが非常に面倒で移動するのがかったるいんだもん。
五島の人曰く、福江島自体は大物が釣れるところはそんなに多くなく(それでも関東よりは圧倒的に多いと思うが)、大物を狙う人は瀬渡しで磯に船で行き、そこで釣るらしい。
俺も本当は瀬渡しなど行ってみたかったが、ああいうのは行ったこともない素人が単独釣行すると、きっとロクでもないことになるので、やめておいた。それで手軽に堤防で釣りを楽しめる岐宿にしたわけであるが、非常に刺激的であった。
夜の0時に釣行を開始したが、かご釣りから始めた。かご釣りはどういう釣り方であるかの説明はここでは割愛したいと思うが、重たい仕掛けを飛ばす形になり機構もそれなりに複雑であるため、とにかく絡まりやすい。しかも強風下というコンディションで、おまけに師匠もいないので全部自分で調べて仕掛けを作る。
まあフカセ釣りをしていればかご釣りの仕掛けは余裕で作れるであろう。
仕掛けを作ったあと、狙うタナでカゴが止まるよう、タナ取りをするが結構めんどい。5回ほど投げてしてようやくタナ取りが終わり、初めての一投目。道糸がリールと絡まっていることにきづかず、仕掛けがプッツンして海の藻屑になってしまった。
そして半泣きになりながら、仕掛けを作り直した。強風の中なのでとにかく仕掛けの絡みに悩まされながら
夜釣りでは以下のような魚が釣れた。
朝になってからは、仕掛けをフカセに変える。
針を入れるたびにウキが沈む。もう写真を撮るのも億劫になるほど釣れた。まさに入れ食いである。神奈川のメジナのジブさと比べてどうだろう?この食いっぷり。まるで別種である。
ただ、神奈川はアベレージサイズが30cmくらいあるのだが、五島は22cm前後であり、一匹の重さは物理的にも精神的にも神奈川のほうが大きい。
結局20匹くらい釣ったが、いいサイズのアジ以外はリリースした。
神奈川の釣り方は五島の堤防でも通用した点は収穫である。五島は五島で楽しいが、あまり実力差が出ないように感じた。その点では神奈川のシブい環境で、実力でどうにか釣り上げるというゲーム性があり、玄人的な楽しさがあるのかもしれない。(釣りを始めて1年半くらいで、ベテランに泣きついて教えてもらっている人間が言うのもなんだが)
神奈川での釣りに疲れたら、また五島で釣りたいものである。っつーか次に五島で釣る時はメジナより根魚か青物釣りたい。次はいつになるかな……。
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