発達障害の診断を受けるまでと、その後の気持ち
わたしは、今年の4月に新卒で入った会社を7月に自己都合という形で退職しました。
そんな中で、それまでなかなか躊躇してしまいできなかったことを、これを機にと実行しました。
その中で特に大きかったことは、発達障害かを調べるのに心療内科に行ったことです。
実は高校生の時にも発達障害ではないかということで、児童相談所で検査を受けたことがありました。
ただ、そこから確定診断をするのに病院に行くことは当時はありませんでした。
もし発達障害があるとしてもこのまま社会で充分にやっていける、特に診断をつける必要はない、と当時のわたしや両親は考えていたからです。
また当時わたしは、その検査結果をわたしはグレーゾーンなだけではっきりと診断がつくほどではなかったと捉えていました。
だから病院に行ってもう一度検査をしたところで…と考えたのです。
しかしその後月日が流れ、専門学校での人間関係や、仕事を退職するに至った経緯を踏まえ、
わたしはやっぱり発達障害があるのかも、と思い始めました。
そんな中、母に高校生の時の検査について改めて聞いたところ、母はわたしについて発達障害が疑われる数値だったと説明を受けていたことがわかりました。
それまでわたしは勝手に自分のことをグレーゾーンなだけと思っていたため、その話を聞いて驚きました。
しかしそれと同時に、なんだかほっとした気もしました。
はっきり発達障害と名前が付けば、今までの数々の困難や周りにかけた様々な迷惑に説明がつき、ある意味それまでの免罪符になるかもと感じたからです。
また、専門的なアドバイスを受ければそれらを改善できるのではと考えました。
そんな訳で今年の8月ついに心療内科の門を叩き、9月の末に自閉スペクトラム症との診断が下りました。
そして今に至ります。
自閉スペクトラム症と診断された当初は、診断名がついたことである種それまでの社会生活から解放された感じがし、気持ちが楽になりました。
そして実際に発達障害の診断を受けたことで、それに対する支援も一部では得られるようになりました。
一方、診断を受けたことでそれまでの自分自身の捉え方が変化し、アイデンティティが揺さぶられたことでメンタルが不安定になったりしました。
また、家族や親戚関係、就職活動で今まで考えていなかったような悩み事に直面しています。
正直、それら環境の変化に心がついていけていないのが現状で、戸惑いの気持ちが大きいです。
ただ、心療内科に行って発達障害と診断されたことは、わたしにとっては一歩前に踏み出した結果です。
新たな世界での人生のスタートだと思って、これから試行錯誤しつつ迷い迷いゆっくり歩んで行きたい、と今は思っています。
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