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読書の秋
わたしはもともと本を読むのが好きで、特に中学・高校時代はよく読んでいました。
ただ、専門学校に入ってからは読むものはネットの記事が主で、積極的に読書はしていませんでした。
わたしは本を読むとその世界に浸ってしまう癖があり、当時のわたしは現実社会で取り残されまいとしていたため、小説は自粛していたのです。
しかし退職して自閉スペクトラム症と診断されてからはそんな考えもすっかり変わり、良きか悪きか今は社会とは別の世界にどっぷり身を浸したい気分です。
そんなわけで、せっかくの読書の秋だし!と勢い込んで昔の愛読書たちを開いてみたのですが、なんだかしっくりきません。
むかしあれほど夢中になって感動して読んでいたストーリーがなかなか沁みてきません。
随分と久しぶりに読むのだし、新鮮な気分で一層楽しんで読めるだろうと思っていたのでがっかりしました。
原因を自分なりに考えてみると、2つ思い当たりました。
1つ目は、ハマっていた当時のことを振り返ってしまい、いろいろと思い出すから
2つ目は、中高生時代と今のわたしで価値観が変わったから
です。
特に影響が大きいのは2つ目な気がします。
歳をその時から余分に重ねたというのもありますが、それだけでなく、自閉スペクトラム症と診断されてから、わたしの価値観や世界観・人生設計は大きく変わりました。
それに影響されて、きっと本の好みも変わったのだと思います。
しかし、頭ではそう分析してもなんだかとても寂しい気持ちがします。
あんなに好きだった本がそうでなくなるなんて…となんだか古くからの友人を失ったような気分です。
現実にはわたしには長い付き合いになるような友達は出来たことがなく、特に中高生時代は実際本が友達の様な所がありました。
しかし感傷に浸っているだけはもったいないので、この読書の秋にぼちぼち新規開拓していきたいな、と思っています。
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