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単身朝食バイキング両松葉杖体験

子供や、障害児など
本人の意思を問わず
設定されている環境都合で
選択権がない不自由に
思い至ることは
日常どうにも自分には難しい。

メニエール病のおかげで
中度難聴を経験できた際の
言語化もできていないのだが

両松葉杖で単身ビジネスホテル朝食時間帯
という
何故ここに来た感溢れる
大凡正常な自己判断では起き得ない経験
ができたので
書いてみる。

▼両松葉杖のバイキングで困ったこと
・コロナ禍でバイキング系は基本ビニル手袋着用を求められる。松葉杖をつく手にビニル手袋する意味は? となる。
・コロナ禍でバイキング系は基本アルコール消毒を求められる。松葉杖を着かない場合手で机なの壁なの触りまくって伝い歩きよろしく移動するのだがアルコール消毒の意味は?となる。
・バイキングの動線に松葉杖が通れるスペース(松葉杖は健常者の1.8倍は横幅を取る)がいる。
→バイキングエリア自体の侵入に精神的なバリアが発生する。なるべく自分は行かないほうがいいな、となる。

・両松葉杖では、バイキングのトレイを手に持ちながら移動することはできない。というか、飲み物一つ、それこそペットボトル一つ、持ち歩くことができない(リュックに格納し移動することは可能だがリュックに入れていいかというところ)。
→バイキングエリアに侵入しても、何があるかみて回って帰ってくる、ができる限度。
→1人で、介助者がいない場合、食事、飲料をとってくることは実質不可。

▼介助者にバイキングの料理をとってきてもらう時に困ったこと
ビジネスホテルの朝食時間帯という、何故両松葉杖でここに来た、な私に、通常オペレーション外と思われるホテルの方が親切にも食事を取り分けてくださり、飲み物もとってきてくださった。シティホテルであれば居直ってお願いしただろうし、そもそも部屋食事に変更してもらっただろう。
また、コロナ禍のつい最近まではバイキングを取りやめ個別包装にしていたビジネスホテルも少なくなく(今も継続しているところも複数ある)、今回のバイキング経験は貴重だった。
また、両松葉杖で、コロナ禍の物理的なものの受け渡しを避ける傾向にある環境でのありがとうチップ的な対応が難しく感じたことも合わせて記載する。まず座って松葉杖を手放さないことにはできることがない。

・そもそも何があるかもわからない食べ物の中から自分が食べたい物を選ぶことの難しさ。バイキング形式は大凡メニューが存在せず、自分で見て回って好きな物を取る前提なので当然なのだが、見て回れないと何があるのかさえわからない。
・食べたいものの量、品数、品目を口頭で指定する難しさ。
味噌汁一杯よそってもらうだけでも、自分の好みを伝えるのは極めて難しい(ビジネス系朝食バイキングの味噌汁はネギやわかめなどを後から自分で好きな量味噌汁に足すタイプが少なくない)。
筑前煮も牛蒡や蓮根を多く食べたい気分なのか鶏肉やにんじんの気分なのか、を自分で取るバイキング形式では当たり前に選んでよそえるが、とってきてもらうとなると細部まで伝えるのに手間がかかる。

▼選択権がない不自由さ
改めて自分が好きな物を
自分で食べられる幸福を
この20日間かみしめている。
自分で作って自分で食べるのが
最も手っ取り早く
自分が好きな物を食べられる手段。
こどもにも
自分で作って食べてのバリエーションを
もっと増やしたいと今回痛感した。

また、特定の食材だけ食べたい
のようなニーズを
不自由な時こそ明確に発信する大切さを
改めて実感した。

▪️こんな夜更けにバナナかよ
https://bananakayo.jp

が大事。本当に大事。


それにしても美しくよそっていただいた。
いろいろ手一杯で手が回っていなかったけれど
朝食バイキングに限らず
ホテルの方々には多々助けていただいた。
お礼を書こう。


#先日あったこと

#単身朝食バイキング両松葉杖体験
#松葉杖生活できづいたこと
#バリアに気づかずにいる自分
#自分で選べる幸福

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