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おじい

うちには先月から推定10歳超えの老犬「おじい」が暮らしています。
沖縄県宮古島で犬と猫の保護シェルターをしてる友人の家からきました。

目が真っ白でほとんど見えてないようで、散歩中は少し目を離したら電信柱やフェンスに突っ込んでいきます。でもぶつかったことなんて気にせず、プルプルと頭を一振りしてあらためて出発します。

穴があったら落っこちてもがいていたり(骨折してしまうかもしれないので気をつけなければいけません汗)、そのズンズン進んでご機嫌でステップ踏んで歩いてる。見えてないのにその自信の根拠はどこからきてるねんって毎日笑ってしまう。

そんなおもしろくてへんてこなおじいが愛おしい。
でも、おじいは飼い主さんによって数ヶ月前に保健所に持ち込まれました。
フィラリア予防もされておらず陽性です。
毎日の抗生物質と毎月の予防薬がなければ突然死してしまうリスクがあります。

ここに来るまでどこでどんなふうに生きてきたんだろう?
子犬のときはどんな子だったんだろう。
何を見て、何を食べて、何を感じて生きてきたのかな。
いろいろあったと思うけど、そんなこと気にせず
おじいはいつもごきげんにフガフガ、
鳴き声は関根勤さんが滝川秀次さんのものまねしてるときに似てる。

子犬も子猫も天使でしかないけど、
年取ってから知り合って一緒に暮らすのは
ふたつの人生が交わって溶け込んでいく感じがしていいです。

おじいの残りの犬生が我が家にきて悪くなかったな、と思ってもらえたらとても嬉しい。


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