見出し画像

うちとそと

じぶんのことをじぶんではみれず
ひとのいうじぶんを
わたしとはこういうものである
というしんじたせかいのなかで
そうである
じぶんをおおきくし
そのように
ひとはいきている

いきてきた

じぶんからはみえないじぶん
他者からみたじぶん


ペルソナ 

わたし

わたし
がえんじる
わたし

あるときだれかが疑問をもった

あなたのこころのなかにいる
わたしのなかに
わたしがみつからない


わたしがしたしみをこめて
わたしとよぶわたしが
あなたのなかに
みつけることができないの


じぶんの姿がどこにもみあたらないという
かなしみをみつける


あなたはいう

きみはこうでしょ

イメージのうみを
およぐ
およぐ

きみらしくないじゃない

イメージの丘を
こえて
こえて

どこまでいっても
みあたらないわたしのわたしは
たちどまり
みみをすます

微細なゆれのでどころへ
深く、沈む
沈み、であう

じぶんにしかしりえない
じぶんというものが
おなじく存在する

内なる世界

かぎりのある向こうがわもなく
空想の花もなく

ただわたしがしっかりと
わたしの呼吸で
わたしだけのことばで
わたしのなかをわかり
わたしだけのひかりを
わたしはつむぎおこす

それはやがて
そとへと
はきだされるものになる


おもてとうら
まえとうしろ

だれからのじぶんを
いきるのか

なにからのじぶんを
いきるのか

どこからのじぶんを
いきたいのか


問いかけよ 

問いかけよ

 .


.・
  。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?