(詩)きみの夢に届くまで
この夜の何処かで
今もきみが眠っているなら
この夜の何処かに
今きみはひとりぼっち
寒そうに身を隠しているから
今宵も降り頻る銀河の雨の中を
宛てもなくさがしている
今もこの夜の都会の片隅
ネオンの雨にずぶ濡れに打たれながら
膝抱えさがしているのは
きみの夢
幾数千万の人波に紛れながら
路上に落ちた夢の欠片掻き集め
きみの笑い顔を作って
都会に零れ落ちた涙の欠片の中に
きみの涙を見つけ出せば
今も夢の中で俺をさがし求める
きみの姿が見えるから
この夜の何処かに
今もきみが