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NHK改革とは公共をどうするかということである

並の数を減らし番組を減らす無駄をなくす 今回の改革案のきちんと見える形は そういうことだ。 私も賛成である
しかし 本質的な問題は解決しない
その狭まった中で何をやるのかを会長が言っていることは 以前と全く変わらない あまねく 受信者の意向に沿う ことといった言い方をしたり 具体的には 災害への対応だとかいうが それは以前から変わらない 
受信者の意向などというが それは 公共性と対価性を混在したさまざまな意向の混沌でしかない スポーツなどみたくない 先端思想の紹介をこそしてくれという人もいるし ニュースなど民放で十分 最新の音楽だけをという人もいよう ドラマにしても 深く考えさせられる映画があれば良いという人もいれば くつろいでみれればだらだらしててもいいという人もいよう 他所もと芸人が多すぎると文句を言う人もいれば それは使い方の問題だという人もいよう
数量の当分割で答えは出ないのだ
そもそも波を減らすというが 4K 8Kで波を作ったのは 経済界の要望とほぼ国策である

何をやり何を切るのか それは 国民一人一人に聞くなどという作業からは出てこないのである

かなり昔は このような理想 国民の共通関心がベキ論も含め拡散していなかった
そうした理想下に作られた組織なのだ 

国民はますます対価主義となり 費用の負担が宣伝のマスクでわからなくなり 短期的自分の欲だけ電子版判断するようになった

本来は 公的なるものをどう我々は担保するのかという思考がなければならないのだ

公的なものはどうしても最終決断面において不服なものからすればパターナルなものになる

それを厭う人々からはだから市場原理に任せるべきだというが そんな自由調整などはありえないことを知っていて得する領域にいるから平気でそんな中途半端なことを言う

市場といっても政治制度かで誘導されたシステムによって成立している作為性があるということを気づいていないのだろうか
特に金融資本主義段階は恣意的制度で成立していることを自覚し無いのは 犯罪的ですらある

NHKを最小にするなら 安全情報と基礎教育部門に奉仕する企業となるだろう

しかし NHK的なドキュメンタリーや番組はなくなる 対価的な快楽しか与えない番組ばかりが世の中に溢れる

それはまずいと考えるのは 父権的であり 良心的である しかし 国民がそれ以上 深く公共性を考えられないなら仕方ないのだ

それが辛いと考えるなら 忍び込ませるしか無い

基礎教育の中に民主主義とは何か その歴史性や功罪を伝え 現代を批判性を持ってみる力を養うきっかけを入れ込むという具体的な作業をするしか無い

世界を単純な恋愛やお笑いとは違った手触りで表現するドラマを量は少なくとも潜り込ませるしか無い

ニュースをただ現象として垂れ流すだけでなくそれを咀嚼できるようにするよすがをニュース内に設けるのか ニュース外に儲けるのかを考えるということだ

経営は 価格と放送の総量を世の中の押し引きの中で とりあえずそのように決めた

制作者 取材者がすべきことは以上に述べたような公共性を担保する 公共性を試作させる 世界を批判的にさまざまな手触りで感じさせる
そのことを意識した番組づくりであり そのような意識がない企画は減らすということだろう

その際 気をつけねばならないのは才能である
論文を書くばかりのような番組は結局は 響かないのであり またしても 国民に見てもらえなくなるのだ

つまり 本質は変わっていない どれだけ 作る前に その番組が 世界を変えて感じさせるか 見たくなる導入を持っているか 公共性を思考させるか そして基礎教育領域と安全領域をどのくらいの金をかけるか ただ繰り返し辟易させるような深みのないニュースをどうするのか 考える意識を高めるということである
その技法として ネットへの展開もあろうし4K 8Kもあろう

えてして日本人を見ていて感じるのは問題点を 抽象的な言葉にして安心してしまうことだ
新しいNHKの価値 ? そのことを具体的に
実現の仕方を含めて提示できないのに 数量の岳を示す

コロナ対策も然り 全て 本質は何かという意識が届かない 想定外とよくいうが想定外なのは本質を議論し浮上化させていないからなのだ

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