年が明けた

はじめてのことが多かった年末だった。それなりに煩わしく、それなりに楽しんだ。断りたくない酒も断れない酒も胃に落ちてしまえば一緒のようで、しっかり酔っ払い、しっかり翌日に持ち越した。普段より動かない日が多いので予想どおりに太った。

秋から年末にはよく買い物を楽しんだ。服をいろいろと買った。ついつい素敵なスウェットがあると買ってしまう。散財したが満足だった。捻りのきいたイラストや英文に惹かれる。シルエットやサイズ感は最近ようやく覚えた。

年が明けて、本棚が届いた。本を並べてみると気恥ずかしくも嬉しくも思う。頭の中が並んでいるようで。まだガラガラなので、これから増えていくだろう。増やしていきたい。

1月の終わりごろ、よく遊んだ友人の家に行った。彼がこの世を去って、一年がたった。ご両親と少し話した。外は珍しく雪が降っていた。
最後に彼に会ったその別れ際、今年もよろしくと言い合って、軽くお互い頭を下げて、駅前のロータリーで別れたのを覚えている。それじゃまた、の一言もあったかなかったか。いつもどおりの別れだった。気まぐれに振り返ってガニ股で歩き去る彼の背中を見た。街灯に照らされたその後ろ姿を今も時々思い出す。

仕事は続く。生活は続く。狭間で酒を飲み、飯を食い、生活は続く。

また書く。

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