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河童と雷

その雷光は横に走った。
神の怒りのように天から降る雷ではなく、魔を払う矢のようで銀の弾丸のような横に走る光が、雷鳴を纏いながら走った。
ビリビリと衝撃が身体に響く。
目がチカチカとして、見え難くなる。
衝撃から逃げようと足元を見ると、小さな河童がくるくると回るように踊っている。
なんだか良く分からないが、楽しげな歌を歌いながら、くるくるくるくると回っている。あぁなんて可愛らしいのだろう。
一緒になって、くるくると踊りながら歌っていると、いつの間にか心地よくなってきた。

こんなに気分がいいのは、いつぶりだろう。


あぁ。

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