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Work With Sourceという原題に込められた意味

我々が探求しているソース原理について。

先日、著者のTom Nixonと単語の意味の日本語訳すり合わせを行ってきました。Tomが言おうとしている意図を汲み取り、翻訳時に濁りが混ざらないように、と慎重な翻訳を心がけています。

本書の最初にして最大の難題。タイトルをどのように解釈するのか?

Work with Source

Work?働く?
Sourceと共に?
Work as Source(ソース役として働く)と何が違うの?

この議論を1年以上、我々3人は行ってきました。
山田・嘉村・私の3人で議論をし、試行錯誤をする中で、手触り感をもって見えてきたものが多数ありました。すぐに作者であるTomに聞けば意味は教えてくれたでしょうが、自分たちで咀嚼・消化する時間をかけた。というのが我々のやり方です。

以下、Tomに聞いた意味です。


まず、Work with Sourceという原題のSourceについて
これはWork with Source (principle)
という意味である事をTomから聞きました。

Tomはタイトル候補として、100近い候補を出しており、その中からこれに正式決定したというエピソードも、あわせて教えてくれました。
その候補の中で多かったのは、ファウンダー(創業者)というニュアンスを含んだ言葉でした。
Tomがソース原理を使って起業する、そして、創業者自身がegoを汲み上げないように、Money-workなど内省をしながら、ideaをカタチにしていくんだ!という事を最も伝えたかったのだと思います。
その中でも、規模の小さいideaは一人でも実現できる。まだ現実世界にあらわれていないbig ideaだからこそ、複数人で実現していく価値のある創造的取り組みなんだ。と強調しているところが個人的に気に入っています。

また、Workという言葉の意味について。
これは単純に働く、という意味ではなく、実践する・実際にやってみる。というニュアンスで使っているそうです。
ソース原理という原理原則を知った、良かった。ではなく、実際に組織に落とし込んでみたり、自分の人生において実践してみたりする中で、様々な物語が生まれます。
その物語を通じて人生を語った時、人生が彩りを増し、鮮やかに描けるのではないでしょうか?

なので、Work with Sourceは
ソース原理を実践する
という日本語解釈にすると齟齬がありません。

サブタイトルである
REALISE BIG IDEAS, ORGANISE FOR EMERGENCE AND WORK ARTFULLY WITH MONEY.
big ideaを実現する、創発する組織、お金を巧みに使う(お金の奴隷から解放される)
とあわせて読むと、Tomがこの本を通じて伝えたいメッセージが分かるのではないでしょうか?

まだまだ、ソース原理の探求の旅は続きます。
とても気付きの多い、豊かな旅路です。

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