養蜂の世界を見てきました。蜂に対して人間ができる事は環境整備だけ、あとは見守るのみ。これって経営と同じ
春休みの思い出づくりも兼ねて、千葉県君津市に養蜂の見学に行ってきました。木更津で仕事をしている友人家族を誘い、子どもたち同士で遊ぶという豊かな時間をクリエイト。
今回お伺いした場所はコチラ
内山緑地建設株式会社さんが、地元のために施設を開放しています。さんぽ道には多種多様な生物が棲み、豊かな環境をつくりだしています。
会社が利益を出し、このようなカタチで地域貢献をする。とっても素敵な循環だな〜って思いました。いい会社をふやしましょう。
さて、養蜂の話へ。
これは分蜂といって、女王蜂が古い巣箱から別れていった様子。
所感を箇条書きで
・巣箱の中には女王蜂は一匹だけ(複数になる前に分蜂する)
・分蜂したグループのほうが生命力に満ち、旧グループは崩壊していく
・蜜を探しに行く蜂よりも巣箱の周りを飛んでいるだけの蜂が多い
・蜂一匹だけよりも、集団となった時に意思を持つようなリズム
・人間ができる事は環境整備のみ。指示命令が効かない(当たり前ですが)ので、整える→見守るをするのみ。何もしないとも違う。
私は常々、今の時代の経営はPDCA(機械のメタファー)じゃないよ。SSWS(生命体のメタファー)だよ!と言っています。
※SSWS=土壌を整える(soiling)→種を植える(seeding)→見守る(wait & see)
養蜂の世界もSSWSで動いています。人間都合な部分もありますが、基本的に蜂のキモチを汲み取り、現場が最善なカタチで動けるように手を入れていく。
SSWS(生命体のメタファー)を解像度高く実現したい方は、循環畑と養蜂見学はオススメです。
そもそも…組織って何だろう?って思った時に、組織を機械に例えてしまったというのが良くなかったのでしょうね。私達は感情優先な生き物です。決して機械の1部品じゃない。人が辞めたからそのポジションを後任に引き継ぐ。という行為自体が人間性を否定しているようで好きじゃない。誰かが引き受けないと廻らないのも事実だが、全部が全部を機械的に組織化する必要は無かったでしょう……。
組織論からの視点で
蜜を必死に取ってくる蜂と、巣箱の周りを飛んでいるだけの蜂がいました。
資本主義的に言えば、組織への貢献度で評価すべきだ!という論点を置きそうな話題ですね。
巣箱の前にじっと座って目を瞑り、蜂の羽音だけに集中する私。するとどうでしょう。なぜか羽音から感情のようなものが感じ取れます。蜂一匹一匹の感情ではなく、集団として生み出されているうねりのような感情を。
その感情と相対した後に先程の蜂達を見ていると、何か重大なものを見落としている気がしてきました。
組織への貢献度で評価すべきだ!
これって、蜂で言えば蜜の量、会社で言えば利益の額、これを、貢献度を図る絶対的なモノサシとして置いているという事ですよね?
蜂の世界では、蜜を貯めるために生きているのでしょうか?
蜜の量を増やした(たくさん蜜を取ってきた)蜂が貢献度高いのでしょうか?
全体で動いてるので、役割の差でしかないと言えますね。評価するモノサシが合っていない。個が悪いのではなくモノサシが合っていないのだ。と腑に落ちました。
ここで言うモノサシとは、評価制度だけを言うのではありません。生き方そのものです。
単一の価値観を投影したような人生観の事を言っています。
会社組織だけを言っているのではありません。人生そのものです。
社会に新しい価値・新しいシステムを生み出す活動をもっとやりたいな〜って思った春休みでした。
子どもたちは大量の蜂にビビり倒して近づけませんでしたが、豊かな香りの蜂蜜だけは試食させてもらいました笑
君たちの時代が少しでもマシな時代でありますように……我々が今やらなければならない事は多いよね。
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