見出し画像

無意識にオカネに貼りつけたラベルを認識したら、それを剥がすだけではなく、置き忘れてきたものを観察してみよう


オカネに貼りつけたラベルについて観察すると、3タイプに分類できます。

①.ネガティブ(オカネを追い返す人)
オカネは汚いもの、オカネは責任、など否定的な属性を投影する

②.ポジティブ(オカネをおいかける人)
オカネは自由・安全、オカネは権力、など肯定的な属性を投影する

③.洗濯機
①と②を両方持っているタイプ

さて、あなたはどのタイプでしょうか?というのが前回までの部分です。今回は、その次のステップに移ります。

・どうしてそのようなラベルを貼ったのか?思い出す
・そのラベルをはがす

この2ステップを行っていきます。

重要
説明の都合上、ラベルを貼る、と表現してきましたが。実はラベルを貼ったのではなく、あなた自身の一部を切り離し置いてきた。と表現するのが正確です。
赤ちゃんを見るとこちらが癒やされるのは何故でしょうか?
無垢なものに可能性とともに恐怖を感じるのは何故でしょうか?
そう、あなた自身も子供の頃は完全なる存在であったからです。
私たちが最も恐れている事は、自分に力がないことではなく、私たちが測り知れないほどパワフルであることです。
なので、上記2ステップの言葉を変えてみます。

・どうして自分の一部を切り離してきたのか?思い出す
・その自分の一部を取り戻す(reclaiming wholeness)


ステップ1
・どうして自分の一部を切り離してきたのか?思い出す

我々は幼き頃、親や家族や親類・地域社会など、多くの外的要因の影響を受けながら自分の価値観というものを確立させていきます。
そんな過程で、自分の信じるものを強めに否定されたり、自分が好きな人(母親など)が信じることと自分が信じることが異なると理解したり、大多数が信じるものに合わせにいったりします。
そうすると、自分が信じていた(確信すら持っていないけどそうかな?と思っていた事も含む)事が否定されたという感覚が、自分自身を否定されたという感覚と結びつきます。これに自我が猛烈に反発するのです。
これは決して珍しい現象ではありません。大人になっても同じ手法で自我は否定から回避行動を取ります。
例えば、信じられないミスをした時、どうしてそのようなミスをしたのか?本当に分からなくなる時ありませんか?「どうかしていた…あの時は正気じゃなかった」というような現象もこれと同じです。自分ではない!と思う事で自分という存在と否定事項を切り離すのです。

オカネにまつわるエピソードを書き出してみましょう。
・あなたが育った社会(文化)では、オカネとは……だと考えられている。
・あなたが育った社会(文化)では、オカネを欲しがる人は……だと考えられている。
・あなたが育った社会(文化)では、オカネが無い人は……だと考えられている。
・私が育った社会(文化)から学んだ教訓は、オカネとは……だ。
・私のオカネに関する最も古い記憶は……だ。
・私の母は(父は)、稼ぐ事は……だと考えていた。
・私の母は(父は)、オカネを持っている人は……だと考えていた。
・私の母は(父は)、オカネが無い人は……だと考えていた。
・私の母は(父は)、オカネが欲しい人は……だと考えていた。
・私が家族から学んだ教訓は、オカネとは……だ。
このように、幼少期に受けた影響について書き出してみましょう。書きやすい部分から着手するので構いません。若干文章を変形させてもOKです。


ステップ2
・その自分の一部を取り戻す(reclaiming wholeness)

自分のオカネに対するタイプ
①ネガティブ(オカネを追い返す人)
②ポジティブ(オカネを追いかける人)
③両方(洗濯機タイプ)
このタイプ分けがどのあたりで起こったのか?ステップ1で分かるようになったのではないでしょうか?
ステップ1で思い出した出来事を否定しないでください。その時のあなたは、とてもけなげで、優しい気持ちからそのような行動を取ったのです。自我も愛すべきあなたの一部なのです。なので、ステップ1の思い出を抱きしめたまま、ステップ2へ移ります。

ステップ2は自分を取り戻します。全体性回復ワークでもあります。
声に出してみます。自我は思考を使って自分と出来事を切り離しますので、思考をなるべく使わないようにするのがポイントです。そのために、声に出して、身体感覚に注目します。
「なんか嘘くせー」みたいな感覚ってありますよね?
虫酸が走る、とか、声に出してみたら違和感がある。とか。

例をあげます。
ステップ1で思い出したのがこのような出来事だった場合
・母は稼ぐ事は自由を保証する事だと考えていた
・母はオカネを持っていない人は努力が足りない人(不完全な人間)だと考えていた
そして、自分のオカネに対するタイプがポジティブ(追いかける人)であった場合

オカネは自由を保証してくれる
オカネを持っている私は完全な人間だ

このような認識を(無意識に)もっているでしょう。
これを声に出してみます。どちらか一つをやってみて、納得したら二つ目の文章を同様に行う。というのがオススメ。

オカネは自由を保証してくれる

声に出してみていかがでしょう?
多分、あまり違和感なく発声できたのではないでしょうか?
では少し文章を変形させてみます。

オカネがあってもなくても、私の人生は自由です

声に出してみていかがでしょう?
もし身体感覚に違和感があったのであれば、それが幼き頃に置き忘れてきた自分の一部です。
多分、「なくても」の部分が違和感だった事でしょう。
もう少し踏み込んでみます。(このあたりで体調が著しく悪い場合は辞めておきます)

オカネがなくても、私の人生は自由です

声に出してみていかがでしょう?
さっきより違和感が強くなったのであれば、間違いなくそこが鍵です。その鍵で扉を開けてみましょう。違和感が減少するまで、この文章を声に出して読み続けます。目を瞑って、より身体感覚に訴えかけながら復唱すると良いでしょうね。

復唱して違和感が減ってきたという方、さらに一段ギアを上げてみましょう。

オカネがなくて不自由な思いをしても、私の人生は最高です
(オカネがなくて不自由な思いをしても、私は最高にセクシーです)

※下の文章は女性に推奨です。このワークの提唱者である、ピーターカーニングがよく提案する文章です。

声に出してみていかがでしょう?
笑ってしまった。などというのはワークが順調にいっている証拠です。
ここまで声に出してみたら、最初の置き換え文章に戻ります。

オカネがあってもなくても、私の人生は自由です

最初に感じた身体感覚と比べていかがですか?
きっと、違和感が減少している事でしょう。
ワークは以上になります。このようなワークをした日には、あまり人と合わずに、静かに自分に寄り添ってあげる事をオススメします。
きっと、何かが起こるでしょう。


文中にも書きましたが、ピーター・カーニックが提唱するマネーワークという、オカネと心の動きを観察するワークです。


【ちょっと告知です】
・2022年9月に、英治出版さんから書籍が出版されます。
ピーター・カーニックの提唱する原理を書籍化したイギリス人、Tom Nixonの書籍「Work With Source」を日本語訳しました。解説も付け加えて出版されます。

・8月に著者のTom Nixonが来日します。
ワークショップや講演会などを企画しています。詳細は令三社のHPをチェックしてください。


・2022年9月から、ピーター・カーニックの提唱するマネーワークのワークショップを日本語版で開催します。

以上告知でした。
2022年はウィルス騒動も収束へ向かい、次の扉を空ける年になりそうな予感がしています。

鍵は外側ではなく、あなた自身の内側にあるのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?