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日常の至るところで観察できるソース原理

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Sourceとは、何かを率先して行いそれによって何かのソース(源)となっている人のことです。
進路を決める、仕事を探す、起業する、特別なディナーを計画するなど、私たちは常にinitiativeをとっています。



私達は、起業する人であったり、発明家であったり、アーティストであったりと、そのような特別な能力を持つ人たちの事だけをソースと言うのではないか?とイメージしがちですが、日常生活の至るところでソース原理は発見できます。

例えば、男女が恋に落ちお付き合いが始まったとします。
どちらか一方が嫌われるリスクを乗り越えて行動を始めたのです。そして、initiativeが展開されるようになった。
ソース原理で説明がつきます。

ピーター・カーニックが指摘するように、二人で暮らす人々の関係は、Global sourceとSpecific sourceの間の役割分担から逃れることはできません。
二人のうちの一人は、関係のSourceであり、initiativeと最初のリスクを取っている。もう一人は、関係を結ぶという誘いを受けてプロジェクトに参加しています。これにより、二人の関係は、一人がGlobal source、もう一人がSpecific sourceとなります。
哲学的に言えば、二人の人間は、その原理であるGlobal sourceと、その関係の目的であるSpecific sourceという同じ関係を共有していると言えます。それは、始発駅と終着駅を持つ電車のようなもので、電車自体がどちらか一方からもう一方へと絶えず行き来している状態であり、それがカップルの間で起こっていることなのです。

平たく言えば告白したほうがSourceである。という事です。


他にも、友達同士でワイワイ話している中で、なぜか旅行の話になり、このメンバーで沖縄旅行に行く事になった、という場合。
(そんな時代もありましたね…みんなでワイワイ・みんなで旅行…そんな日々が懐かしい)

丁寧に話を紐解いていくと、「旅行に行こう!」と言い出した人がいるはずです。そして、それを最初に言ったのは絶対一人の筈。その一人がSourceです。
なんとなく場の雰囲気で合意形成したとしても、断られる(馬鹿にされる)リスクを乗り越えて場にアイデアを出した一人がいるのです。その人の直感に従って旅行を計画してみるのがソース原理です。

もちろん、Sourceは「旅行」だけをイメージしていて、それに被せるように提案した別の人が「沖縄」と言った。という事もあるでしょう。
この場合、言い出しっぺのSourceは「沖縄」に対して違和感を感じなかったとしたら、「沖縄」は「旅行initiative」の中に入っていて変じゃないという事なのです。
そして、「沖縄」と言い出した人はSpecific Sourceとなり、より詳細に沖縄旅行の計画を練り始めるのです。


Sourceとなった人の特徴として、○○せずにはいられない!という状態になる。というものがあります。

告白したほうは、相手に喜んでもらいたいと一生懸命になりますし。
(途中でinitiativeが燃え尽きてしまうこともあるでしょうが笑)

旅行の計画をずっと練っている人がいるのも想像できるでしょう。

それがSourceと繋がったのであれば、燃え続ける燃料はヘルシーであり、軽い力で持続的に動き続けます。
それがEgoに繋がったのであれば、燃え続ける燃料は化石燃料のようであり、燃焼ロスも多く、トラブルも多く、比較的早く情熱は消え失せます。


もし、何かをやり続ける事が得意じゃない人がいたら、アナタは非常にラッキーであると言えます。なぜなら、まだSourceと出会っていない証拠だから。
俺、本気出したらこんなもんじゃないよ!ってモードを隠し持っているのです。

Cast your bread upon the waters
あなたのパンを水に投げなさい

さあ、自分の源を見つけ、大海原までかけ下ってみませんか


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2022年の夏
英治出版さんから我々の本が出ます。
Tom Nixon著 "Work With Source"を日本語訳した書籍です。
"Work With Source"は、Peter Koenigが提唱するSource Principleに基づいた、ニューパラダイムの組織論を取り扱っています。

そんな、Source Principleに関する書籍 "Work With Source" について、第1章〜第3章の特別先行ダウンロードを始めました。
もちろん無料です。


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