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ストーリーテリングの力・物語る事

人間というものは意味づけの生き物であると言えるでしょう。
雨の日は気が滅入る・犬は噛まれるから苦手だ・桜といえば毛虫を連想するからキモチワルイ・花粉症だから春は嫌いだ。などなど、その人独自の意味づけをしながら人生は進んでいく。

遠い異国で行われている戦争においても、昔は写真だけが新聞で報道されていたのが、最近は現地の若者のSNSなどでリアルタイムで共有できるようになった。それだけでも異国の出来事が身近に感じられるものだが、物語として共有するとパワフルな体験となる。
例えば、女性が武器も持たずに戦車の前に立ちはだかった。彼女の思いは〜というように、ストーリーテリングで語るのだ。
それだけで、ぐっと感情移入するのが人間という生き物だろう。

組織論においても同様だ。
人間というものを動的な営みの中心に置かないと、すぐに組織が味気ないものになってしまう。
組織のベクトルを保持し続けるメカニズムはとても大事だが、メカニズムを重視しすぎて、そこに所属している人間の気持ちをないがしろにしてはいないだろうか?
人間は物語る種族なのだ。失敗もするし、ドジだし、打算的だ。それでも愛で繋がっていけるのだ。

組織というものは、組織を保持するためにあるのではない。
倒産しないように経営するのは本末転倒だ。
組織は拡大するために存在しているのではない。
売上や支店数を競うゲームではないのだ。
組織は道具なのだ。道具を使うあなた自身がどう生きたいか?が表現される「場」なのだ。

だからこそ、あなた自身の物語を聞かせてほしいと願う。
その物語が世間ウケするかどうか?は関係ないのだ。
その物語をあなた自身のために話してほしいのだ。


もちろん、あなたの物語を受け容れてくれない人もいるだろう。
しかし、それで良いのだ。
世の中に変革を起こすためにあなたは存在しているのではないのだから。
自分自身に変革が起きれば良いのだ。

世の中は単一化・画一化という方向での進化を遂げてきた。
洋服の世界では、ある特定のブランドが、安く大量生産する事で市場を独占するようになってきた。
単一化・画一化は効率性を何より好む。効率性を突き詰めてくと、行き着く先は没個性だ。
何でも同じ、という世界観になっていく。事実、このブランドの洋服ってこういうデザインの特徴あるよね。と言える人はいないだろう。タグを切ってしまって、ワゴンの山に積まれた商品からブランド別に選別するのは無理な話なのだ。

そうではなく、我々自身の個性を発揮する時代に入ったのだ。
我々はワゴンに積まれた山のようなセーターのうちの一枚ではない。
どれでも一緒なセーターの一枚ではないのだ。

生まれた瞬間から輝かしい個性を持って生まれてきている。
同じ人間はこの世に二人といないのだ。

その個性を解放してほしい。
自分の個性を解放するために、自由になるために、スキルを学んでほしい。
学校での勉強はそのためにするのだ。社会人としてスキルを積むのもそのためだ。

ストーリーテリングには非常にパワフルな力がある。
人間に秘められている力、創発する力の輝きを、私は信じている。

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